魔法で解決

期間休み中に、友人のお宅でどんぐりをした。

子供は幼稚園に通っている。

最初に、りんごとリンコの話をする。

アンカラママが、小さな魚のリンコが、大きなりんごを食べるためにはどうしたらいいか聞くと、

その子は大きな目を輝かせて、即座に

「魔法を使って、りんごを小さくするわ。魔法を使って、リンコを大きくしてもいいわね」

幼稚園児は、魔法が使えるのだ。

これを、小学校の教室で言ったらどうだろう。

「魔法だって!こいつ、バカじゃないの」

失笑を買うかもしれない。

小学校では、問題を、魔法で解決してはいけないのだ。

こうやって、子供の大いなる想像力は、萎んでいくのかもしれない。


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九九がクラスでビリ

どんぐりっ子お嬢様、Hちゃんの担任の先生と、話したアンカラママ。

先生は、Hちゃんがどんぐりをしているのを知らなかった。

のっけから、「あの子はクラスのビリよ。九九を覚えてないのはあの子だけだもの。他の子は全員覚えたのに、あの子だけがちんたら計算してるわ。割り算もおそくって。体が不自由だから、書くのが遅いのは仕方ないけどね」

Hちゃん、学校では、ゆっくりやりたくても、先生が「早く、早く」といつも急かすので、いやだ、つらい、とこぼしていた。

アンカラママは、「あんたこそ何言ってんだか。2年生の学習要綱は5の段までなのに、20の段までの掛け算を授業中に覚えさせているそうじゃないの。見せ掛けのテクニックにばかり気をとられて。こどもにとっては迷惑だっての」と言いたいが、ぐっとこらえた。

Hちゃんのお母さんにも、Hちゃんにも説明している。あせるな。九九はゆっくり覚えればいいんだ。

九九がクラスのビリでもかまわない。

今ではどんぐり1問に、1時間粘るHちゃん。

100歩を描くのも、やっとだ。途中で、数えられなくなる。何度も何度もやり直す。それでも、あきらめない。

クラスで、どんぐりを続けているのはHちゃんだけ。

こんな問題を解けるのは、今ではHちゃんだけなんだよ。



お嬢様のどんぐり 2

2年生のお嬢様、Hちゃん。

黒人の家政婦はやめて、中央アジア系の家政婦さんに代わっていた。

「わたしが選んだの。日本人に似てたから♪」Hちゃんは日本ファンなのだが、7歳でこんな環境で育つと、算数力は難しい。

「今日は巻尺を持ってきたよ。Hちゃんの身長が知りたくってね。自分の身長、知ってる?」トルコの学校では、身体測定がない。
「知らないわ・・・」手のひらで、頭から測ってみようとするHちゃん。手のひらで、およその長さをはかる、というのは1年の課程に入っている。
「さあね、30センチかしら・・・」
「30センチは、目の前にあるものさしの長さですねえ。」
「あ、そうなの。」今度は、ものさしで座ったままの自分を測ろうとする。
「100センチくらい・・・?」
「じゃ、壁に行って、測ってみようね。」実際に測ってみると128センチだった。
「この目盛、読んでみて」
「え・・ひゃく、ええと、わたし、読めないわ。」
そこへ、お母さんが様子を見にくる。「H、これ、読めないの?」
「学校でまだ習ってないもの」
たちまちお母さんの顔が険しくなる。
アンカラママ「じゃ、ちょうどいいんで、今日予習をしますね」

128を説明するアンカラママ。
確かに、2年生の算数では20から100までの加減しかやらない。
しかし、3年になったら、1000までの四則計算が入ってくる。
1000までのイメージがないまま、筆算のテクだけを教わるのはまずい。

アンカラママ「じゃ、アンカラママの身長はどれくらいでしょうか。予想してみてね」
Hちゃん「そうねえ、うーん、千 とか・・?」
アンカラママ「1000センチって、このマンションの1階から3階くらいの長さですねえ。」
Hちゃん「え、そうなの」
アンカラママ「測ってみよう」

買い物も、カード支払い。
日常の買い物は、家政婦さんがしているかもしれない。
「今月は電気代が160リラも来たぞ」「ギャッ」みたいな会話を聞くチャンスもない。

トルコの100リラは日本円の15000円くらいの感覚にあたり、子供には大金だから、触ったことがない子も多い。
あの家政婦さんに、一人っ子のお嬢様と人生ゲームでも遊んであげてって頼もうかな。

かわいいHちゃんの写真が、トルコブログの左側面にアップ中です。

どんぐり卒業まえの小6男子

一応、今月で最後、という約束になっている小6男子。

小3から心をこめて育ててきた。

学校では習熟度別の最上位クラスにいるが、常にトップ争いをしている。

6MXを3題。楽しみながら解く。

小さなペンケースを持っていたので、何が入っているのか聞いて見たら、ビー玉が詰まっていた。

「お母さんには内緒だけどね。数学の授業が退屈で仕方ないから、ときどきこれで遊んでるの」

先生も黙認しているのだろう。

今週からやっと分数の掛け算がはじまったらしい。せっかくだから、分数の掛け算が入った問題を選んであげた。

「どう、学校の教材で、こんなの出る?」

「どんぐりのほうが、学校のより6倍くらいレベルが上だよ。この問題が解けるのは、まあ学校で1人いるか、いないかだな」

この子とどんぐりするのは楽しかった。

1学年スキップしているので、本来なら5年にいる子である。本当は、もう1年どんぐりをしてもいいのだが、この子のお兄ちゃんも6年のこの時期に卒業させたので、不公平になるからここまで、といってある。

レッスンのあとは、柔らかい音色で、ピアノを聴かせてくれる。

ドビュッシーの「月の光」が弾ける様になったら、聴きに行くから連絡してくれ、というと、先生が数週間のうちに、弾かせてくれる、と言っているらしい。

とても性格のいい、可愛い秀才君である。

お嬢様のどんぐり

アンカラママが辞めた私学の生徒を、個人的に見ることになった。

足に障害があり、アンカラママが可愛がっていた小2少女Hちゃん。

うちに来るのは難しいとのことで、アンカラママがレッスンに出向くことになった。

アンカラでも名の知れた高級マンション。

玄関のドアを開けると、黒人の家政婦が出迎えた。

子供の英語環境のために、雇っているのだろう。フィリピン人の家政婦は今まで見たことがあるが、黒人家政婦を見るのは初めてだった。

アンカラママの、年代モノのユニク○のジャケットを、恭しく受け取る。この辺、マンガチックな展開である。

ご両親はイスタンブールに行っていて不在だった。穏やかそうなおばあさんとおじいさんがソファに座っていた。

サロンに場所を用意してもらい、1ヶ月ぶりのどんぐりをしてみて、驚いた。

今週から学校で掛け算を習っていたのである。

学習プログラムでは、来年4月に始まるはずだったのが、先生が5か月前倒しして、教え始めたらしい。

可愛そうに、Hちゃんの頭のなかは滅茶苦茶だった。

2x3の意味を聞いてみた。全くわかっていない。

どんぐりも、彼女の悪い癖が強化されて、ガタガタだった。

アンカラママが辞めたあとには、「知能開発パズル」みたいな授業が始まったらしい。新しい先生が来たと言っていた。

さすがに、アンカラママが育てた子供たちが1ヶ月でガタガタになっているのはつらい。

昨年度、2年生のクラスは3つあった。そのうちの2つは、課程どおり、掛け算は4月から始めた。

それまでに、アンカラママの授業では、三角視算表をじっくり学習していたから、先生たちは「子供たちは掛け算も割り算も概念がしっかり入っているから、授業では一発で理解した」と大喜びだった。

1つのクラスは、前倒ししたクラスだった。残念ながら、このクラスでは、どんぐりで絵を描かずに式を立てようとし、他の2クラスに比べて大きく遅れをとってしまっていた。

担任の先生は子供たちが九九の暗記で苦労しないように、早めに始めてあげよう、という親切心でやっているのか、進度競争で威張りたいためにやっているのか、保護者の圧力でやらされているのか、アンカラママにはわからない。

腹が立つが仕方ない。せめて今年の他の2つの2年クラスが、前倒ししていないように願う。

Hちゃんはエネルギーが少ない。一人っ子のお嬢様で、まわりに世話をやいてくれる大人が5人もいる。

本人は優しいいい子だが、この環境はもちろん算数力には難しい環境だ。

お母さんは「日本語も教えてあげて・・」みたいな暢気なメッセージを送ってきた。

日本語?まあね、1日1単語かな。

私だけが描ける!私だけが解ける!

ハイレベルな私立高校に通っているZちゃん。

「クラスのみんなは、式が立てられなかったらお手上げなのに、私だけが図を描いて、解く糸口を見つけられるの。クラスで私しかできないのよ」

おや、あの私学は、小学部から、ギフテッド教育とか言って、学校の優秀児を特別に育ててるんじゃなかったっけ?

BILSEM に行ってる子もいるって聞いたけど?

タブレット 自分で修理

アンカラママがどんぐり指導に行っている子のタブレットの液晶面に、放射状の割れ目が入った話は、先日書いたとおりだ。

クラスの子が落としたのに、学校は、約2万円の修理代を要求し、親が怒っていた。

今日、家に行ってみたら、お父さんが液晶面のパーツを調達してきて、自分で交換していた。

サムスンのタブレット。電源は入るし、触って反応する状態。

まず、タブレットの四方からスクレーバーを差し入れ、枠をはずす。

液晶面の四方の端に、ドライヤーをあて、糊をゆるめたあと、スクレーバーを差込み、液晶面をはずす。

これはガラスでなくて、透明プラスチックのスクリーン。結構薄い。

スクリーンはぱらぱらひびが入ったあと、ばりっと剥がれる。

そのあと、画面に残った異物を丁寧に取り除き、新しいスクリーンを貼る。スクリーンは、保護シートをはずすと、四方に糊がついていて、そのまま貼れる。

スクリーンに黒いリボンのような接続端子がついているので、それを本体に差し込む。

枠を元通りはめて、修理完了。

3000円で済んだ、とのこと。

「自己破損だから、保障は効かない。全部モジュールで出来てるから、どんなパーツだって交換できる。やり方は、ネット動画で、調べた」と言っていた。

お父ちゃん、頼もしい。

ま、その学校に行かせてる時点で、落第だけどさ・・・・

知恵袋には、佐賀県のタブレットの件で、いろいろ書き込みが出てる。

アンカラママの生徒がトルコ1位に

Tudemというのは、トルコの一番レベルの高い、問題集など教育関係書の出版をしている会社である。

アンカラママ「私が家庭教師をしてる子が、tudemの問題集が簡単すぎるから、もっと難しいのがほしいといってるんだけど、どんな本がありますかねえ」
数学の先生「とんでもない。tudemはいたずらに難しすぎる!あれをやらせたら、生徒は数学嫌いになりますよ。むしろ・・・」
アンカラママ「いや、あの、簡単すぎるんだって」
数学の先生「それなら、一学年上のものしかないでしょう」

この会社は全国レベルで実力テスト(難易度は最高峰)も開催しているのだが、一定のレベル以上の子が参加する。

2年終わり頃から6年前半までどんぐりをやったアンカラママの教え子が、7年生のテストに参加し、全トルコからの参加者約4000人中1位をとった。

ご報告まで。

うちらはフロンティア

お母さんが教育ママのA君。6年生。

ピアノ英才教育にチェスと掛け持ち、宿題マシーンなしのどんぐりなので、時に全くひらめきがないときもある。

アンカラママは、何度もどんぐりをあきらめよう、と思ったのだが、アンカラママが来なくなったら、1時間に20問も解かせる家庭教師が来るのではないか、という恐れから、やめることができないでいる。それで、月2回ペースで出張どんぐりを続けている。

お母さんは「あなたに来てもらっているのは、あなたの横なら勉強するから」と言っている。おそらく、ブログなんか読んだこともないだろう。

この子は、頭を破壊する大量宿題をサボると、お母さんから叱責、お父さんから拳骨が飛んでくる。

勉強の合間に、目配せして、こっそり話するA君とアンカラママ。

自分のことをわかってくれるのは、アンカラママだけだ、というA君。

「学校の勉強でわからないとこ、ある?」
「ううん、とっても簡単だよ。宿題はあいかわらず馬鹿馬鹿しいものばかりだよ。あんなものいくらしたって、頭はよくならないのに。さあ、どんぐりやろうよ。難しいヤツがいいな」

先週は、6m39の仕事算をした。9本の線を四角のなかに記入していくだけで、答えを出してしまう。まだ学校で分数の割り算に入る前。

「さ、アンカラママに説明して頂戴。この9本はどこから来たの。ふーん、全部で9倍って考え方をしてるんだ。これを基準にしたんだ、なるほどね。じゃあ、ここで式が書けるよね」

去年の学校の数学の先生は、A君がボードに絵を描いて説明しようとすると、「誰がボードに絵を描けって言った!余計なことをするな」と叱りつけたという。A君はすっかり腹を立て、授業中にこっそりゲームしていたのが見つかり、親が呼び出された。

今年は、A君のことを比較的理解してくれる先生に当たったのだという。それでも、親には「今までは内容も簡単だったから、宿題しなくても高得点が取れたかもしれないけど、今後はそうはいかない」と話したらしい。

いや、6年程度の内容なら、A君は1度の説明で理解してしまうだろう。逆に、ここで落ちこぼれる生徒が続出するから、みんなとの差がいっそう際立つだろう。

「どんぐりがちっとは広がったら、絵を描くやりかたも認められるのにねえ。うちらはトルコのフロンティアだよ。フロンティアには、風当たりが強いんだよ。学校でどんぐりの授業してもね、鼻で笑う先生もいるんだから」

6年 百分率

トルコは割合・比は6年で本格的に過程に入ってくる。

一次方程式、割合、比、百分率 の順番。

百分率は比で解かせる。

以前、複数のどんぐりブログで話題になった日本の小学校の教科書の問題

「たんぱく質を約17%ふくんでいる肉を食べます。この肉から51gのたんぱく質をとるには、およそ何gの肉を食べればいいのでしょうか」

日本の通常の式 51÷0.17=300 (考え方として、□×0.17=51 から導く)

トルコ式   %17 → 100g
        %51 →   x 

   内項、外項の積は同じだから 17x=51・100 
                       x=300 

小5を日本で過ごした上の子は、日本の学校で教わったやり方より、こちらのほうが解きやすいという。

うちのパパは、日本式計算は、電卓使用時に必要だから、高校でやったといっていた。
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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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