アンカラママの生徒たち 小学部&幼稚部

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トルコの未来

2年男子「うちの父ちゃんが、アンカラママの授業は、脳をはったつさせるためのものだ、って言ってたよ」
アンカラママ「そうだよ、あんたの脳もはったつするよ」
2年男子「ほんとう?ばんざあい」
アンカラママ「ばんざいばんざい」

1年生の最後になって、急に描けるようになって、目つきまで変わったの、自分で知らないんでしょう。
あんたたちはトルコの未来だよ、しっかり育てなければ。

スクールバスにて

アンカラママは、普段は学校からの帰路はスクールバスを利用しないのだが、きのうは便乗した。

隣の席の男の子は、5年。昨年度までどんぐりをしていた子た。
席をずらして、アンカラママを招いてくれる。

5年生クラスは、半分くらい入れ替わって、アンカラママが知らない子も多い。
Nちゃんも、もうこの学校にはいない。

「僕は数学がすっかり得意になったよ。クラスは、数学ができるやつとできないやつに分かれているけど、できないやつは解き方を暗記しようとするからなんだ。この間、新聞に載っていた、高校入試の予想問題を、ためしにやってみたんだけど、僕でも解けた問題がいくつかあったから、僕はこのまま大きくなっても、数学は大丈夫そうだ、と思えて、うれしかった。そりゃ、平方根とか関数とかできなかったけど。」

自分を信じる力。

担任の先生の本音

うちの学校では、小2以降は、2か月毎に習熟度を測る業者テストを受けることになっている。

結果は、毎回、クラス別、学校別、県別、国別の順位も出、保護者に通知される。

授業は年間カリキュラムに沿って行うことが、学校から求められている。

ベテランの担任の先生がため息をついていった。

「問題を見ると、難しすぎる問題がたくさんあるわよ。テスト対策の問題とか、予備テストなんかも用意されてるから、それをやると点数は上がるの。同じ傾向の問題が出るんだから。でも、そればっかりやってると、授業がその分できないから、私はやりたくない。こんなことやってても、大学に受かる本当の学力はつかないのよ。小学生のうちは、もっとグループでやるプロジェクトをやって、クラスの学習スキルを磨いていくべきなの。」

イスタンブールのどんぐりをやっている先生からも、嘆きの電話が入ってきた。
全授業の内容がびっしりと学校で管理されていて、自由がない、どんぐりができない、と・・・

トルコ各地に分校がある大手私学チェーンになると、定期テストも本部が作り、同じ日にいっせいに行われるのだとか・・・

保護者会で、担任の先生が言えないことも、アンカラママはいつも言ってるから、(管理職の先生方は苦笑いしている)今度もまた言ってやる。「あなた方がほしいのは、見せ掛けの学力ですか、本当の学力ですか!!」


初心者の対応

新2年生の教室。新入生が2クラスに4人ずついる。

この2年生たちは、年長からどんぐりをやっている子達だから、どんぐり歴2年と初心者が一緒にどんぐりをしている。

どんぐり問題のレベルは、初心者を考慮して、かなり下げたところから始めている。最初の1ヶ月は、昨年の年度末のレベルを超えない問題を選んである。

どんぐり歴2年の子達は、教室どんぐりのテンポもわかっているから、絵のデコレーションは最後にし、数字はすばやくお絵かき帳の端にメモしたりして、聞き漏らしがない。アンテナ全開で、目はきらきらしている。

「説明会の原稿」で書いたように、2年といえども、初心者はまず正確にモノを描く段階から始めなければならない。何のために絵を描いているのかわかっていないから、最初から絵に凝りだしたりして、アンカラママの読み上げについてこられない。

担任の先生がそれを見た場合、2年生の初心者の例を知らないから、勝手にお絵かきをやっていて、いかにもふまじめか 頼りなく、集中していないように見える。

本当は、どんぐり歴2年の子達のように、最初の半年はイメージを膨らませ、お絵かきに熱中させてあげたいのだが、そうすると、別の問題に直面する。他の子たちとの差が埋まらず、劣等感を生み出し、授業を邪魔する側に回る子がいる。

昨年度は、4年生の初心者に、授業を壊された経験があるので、今年は初心者に非常に気を使っている。

1 初心者に、別のやさしい問題をさせることはしない。皆と同じ問題をしてもらい、重点的に見回り、フォローする。

2 左側に類似の文章が4つ、右側に絵図が5つ載っていて、文章と絵図を線でつなげるワークを用意。(学研 田中先生の算数 絵解き文章題から引用)これを6ページやって、初心者の不安、苦手感を軽減。本当は、担任の先生の授業でやってもらいたかったのだが、断られたので、アンカラママの授業の最初に15分ずつ3回やった。(2ページずつ)どんぐり歴2年の子には簡単だった。(絵を用意してもらわなくても描けるから)

どんぐりの説明会 原稿の一部

<0MX69〉
てっぺんに はんぺんが ついている おでんの くしを30ぽん かいました。
まいにち 5ほんずつ たべるとすると なんにちで たべおえることが できますか。
(トルコ語版では、てっぺんにピーマンがついているシシカバブ)

昨年度の1年生の授業で子供たちがやった問題です。どんぐりの授業を半年以上受けています。90%の子が、正解しました。ほとんどの子が、「とても簡単」と言い、中には「簡単すぎるからもっと難しいのがいい」と言う子もいました。子供たちの絵を見てみますと、まず30本のシシカバブを描き、5本ずつマルで囲んでいったり、5本ずつ線で区切っていったり、5本ずつバツで消していったりするなど、さまざまな工夫が見られます。もう、私たちはこの状態に慣れてしまって、これがあたりまえのように思えてしまうのですが、どんぐりをやったことがない子供たちはどういう反応をするのかを説明します。

私は2年前、同じ問題を2年生の授業で出したことがあります。彼らは初めてどんぐりの授業を受ける子供たちです。2年生のはじめでは、掛け算も割り算も習っていません。

こどもたちは問題を読んで、わかんない、といって私の顔を見ています。なぜわからないのか聞いてみると、こんな問題を今までやったことがない、学校で習わなかったからだと。足し算?引き算?と聞く子もいます。この子達は、算数というのは、やりかたを教えてもらって、それを覚えるものだと思っているのです。

そこで私は、2年生の子供たちに、絵を描いて考えてみようと言いました。子供たちは、シシカバブの絵を描き始めるのですが、30本のシシカバブを正確に描ける子は半分もいません。

① 忍耐力がなく、途中で飽きたり、いらいらして投げ出す子がいます。

② 正確・丁寧さに欠ける子がいます。数えるとき、13,15,18などとすっ飛ばして数えたりします。並べて描いていないので、同じものを2度数えたり、とばしたりする子もいますが、この場合は数ヶ月で自分で工夫できるようになります。

③ 数えるテンポが速すぎる子がいます。指のうごきと、数えるテンポがずれているので、何度やっても正確に数えることができません。この場合は要注意です。

さて、残りの子は、30本のシシカバブを正確に描けたのですが、ここで手が止まってしまいます。ヒントを出して最後まで描けたのは、わずか1名だけでした。

この子達は、幼稚園から1年生まで、何十何百という絵を描いてきたはずなのに、どうしてこの先が描けないのでしょう。絵が好き、嫌い、といった問題ではないのです。

問題の意味がわからないのでしょうか。いえ、この問題は簡単なので、5本ずつ減っていくイメージは彼らの頭の中にはあるのですが、それを絵にできないのです。どうしたらいいのか、何の考えもうかびません。

ここは、一般の人によく誤解されるところなのですが、彼らは今まで、時間や日にちが変化する絵を描いたことがないのです。人物の絵、景色の絵、車の絵などは描いても、1枚の絵の中で、時間が変化し、状態が変化する絵、つまり過程を絵にするトレーニングを受けたことがないのです。

過程を絵図にする、というのは、この先、過程を式にして、丁寧に思考を組み立てる練習につながりますから、非常に大切で、すべての子供たちに獲得してほしい力です。

この力があるかないかで、上で説明したとおり、1年生と2年生で、学力の逆転が起こります。同じ問題を、通常の年長の子が解けて、通常の6年生が解けない、という例でさえ、珍しくないのです。

ゆっくりさん 3年生の作品

3年生のO君、ゆっくりさんで、テストはいつも思わしくなかった。

業者が添付した学力分析を見ると、不十分のオンパレード。

どんぐりは、間違いばかり。

それでも、2年間けなげに取り組んできた。

3年生学年末の作品。

<1MX86> ニョロは1時間で3歩しか進めないユックリミミズです。今日は天気がいいので、みんなでピクニックに行くことにしました。家から6cm離れた公園に集合するのですが公園まで行くのに何歩で、何時間かかるのでしょうか。ニョロの3歩は2mmと考えて答えましょう。

0mx86

いつものように、正解とも思わず作品を見せに来たO君。

計算も何も無い。描いて数えただけ。

アンカラママ「うわあっ、合ってるよ!」
O君「ええっ本当に!?や、やったあっ」

2つセットで完答の子は、少なかったから、喜びもひとしおだった。
アンカラママが「Oの進歩を見てくださいよ!」と担任の先生に見せたのは言うまでもない。

もう、この子を指導することはなくなったのだけど。

年長さん 朝顔の問題

糸山先生とメールのやりとりをしましたので、公開します。

アンカラママより

0mx21 あさがお問題の解釈について、翻訳を手伝ってくれているトルコの先生が、

「あした、いつもより5個多く花をさかせようと思った時点で、いつもは5個咲かせているのがわかる。それに、きのうも2個咲きわすれているから、きのうの分もあした咲かせる分に足さなければいけないから、答えは12個だ」と言うのです。それで、他の先生にも解いてもらったところ、その人も同じことを言うのです。
あさがおの花が、トルコでは、あまり身近でないこともあって、この問題は、今まで学校で扱ってきませんで したが、その先生が、この問題を気に入って、ぜひクラスでやってほしいと言っています。答えが10個でも12個でもOK,としてもいいでしょうか。

糸山先生からの返信
<0MX21>  
 ねぼすけの あさがおさんが きょうは はなを さかせるのを わすれてしまいました。

⚫️昨日[?]

⚫️今日[0]

それで、あしたは いつもより 5こ おおく はなを さかせようとおもいました。

⚫️明日[いつも+5]

きのうは いつもより 2こ すくなくて 3この はなを さかせていたとすると、

⚫️[?]=[いつも-2]=3

⚫️→[いつも]=5

あしたは、なんこの はなが さくのでしょう。

⚫️[あした]=[いつも+5]=[5+5]=[10]


>5こ おおく はなを さかせようと おもいました。
⚫️花にも花の考えがある。or,花を咲かせるエネルギーは無限ではない。

ーーーというよりも、結果的に定量を満たすために咲いているのではないということ。でなければ、「5こ おおく、」の部分の数の指定が無意味になりますし、そもそも、大盤振る舞いで、「20こおおく」と考えたときには、問題が成り立たなくなる。

アンカラママの往信

糸山先生 お返事ありがとうございました。

私自身は納得できるのですが、原文を読めない人たちに説明するのは難しいです。

「いつも」が、基準値の意味合いを持っていると思うのですが、先生方は、「いつも」と翻訳すると、意味がわからない、と言います。

「いつも」の代わりに、「今日」と書いたほうがいい、と言います。
翻訳をやり直し、他の人の意見も聞いてみます。

終わり

うちの子は、どうやって解いたのかと思い、どんぐりノートNO.1を出してみた。
すると、5歳の下の子は、きのうは3個さいた、というのは絵図化してあるだけで、これを使って「いつも」の数は出していなかった。「あした、いつもより5個多く花をさかせようと思った時点で、いつもは5個咲かせているのがわかる」の部分が、トルコ人の先生方と同じ考えだが、あした咲く分に、きのうの不足分は足しておらず、答えは10個になっていた。


定量を満たすために咲いているのではないということ。でなければ、「5こ おおく、」の部分の数の指定が無意味になりますし、そもそも、大盤振る舞いで、「20こおおく」と考えたときには、問題が成り立たなくなる

ということは、「5こおおく」の部分を「4こおおく」に変えようかと思う。それなら、「いつもは4個咲いているのかな」と推測したとしても、「きのう」の数の説明で、「いつも」の数は4個ではなく5個、と訂正できるから。

変に難しくなるだけかな・・・

こんなことを、何時間も考えてしまう・・・


下の子6年生 筋肉豆腐問題

下の子は、この夏は日本の小学校6年に3ヶ月だけ転入し、日本の子達と一緒に小学校生活を送った。

算数は、分数の掛け算と割り算、比をやっていた。トルコでは、来年に学習する予定。

下の子は、すでに6MXは半分以上やってしまっていたが、ようやく、分数の掛け算と割り算を使えるようになった。

「分数の掛け算と割り算」を使わないで6MXを解くのがどういう感じなのかは、経験者でないとピンとこないかもしれない。
先取りをしていない家庭で、6年に入るまでに、6MXをやっている場合。

たとえば、今年の3月の例。分数の掛け算と割り算を知らないときの記録。
6MX71 
筋肉豆腐の80%がたんぱく質で、そのたんぱく質の62・5%が筋肉になる。100gの筋肉を手に入れるには、筋肉豆腐を何グラム食べるとよいか。

どんぐり的には、小数を分数に直して計算すべし、ということだが、そこまで行っていない場合はどうするか。

まず、筋肉とたんぱく質の関係は、

     62.5%:100g
      100%:■g

62.5%→(÷5)→12.5%→(×8)→100%

たんぱく質の重量は、

100g÷5×8=160g

次に、たんぱく質と筋肉豆腐の比を書くと、

80%:160g
20%:40g

だから、足し合わせて、筋肉豆腐は200g。

「比の内項と外項の積 は同じ」はまだ知らないのだが、どんぐりの取り組みだけで、かなり比を使うことができていた。

さて、昨日の筋肉豆腐問題。飛ばしていた5MX89。

筋肉豆腐の4/5がたんぱく質で、そのたんぱく質の2/3が筋肉になる。1kgの筋肉を手に入れるには、筋肉豆腐を何グラム食べるとよいか。

図を描いたら、全体(筋肉豆腐)の8/15が筋肉になることが分かった。

6年生なら、■×8/15=1kg
と式を立てられるのかもしれない、下の子は、代数を使った式をたてたことがない。
比でさえ、■の部分は、実際は?が書いてある。

 1kg:8
  ■:15

の比になるから、

1kg÷8/15=1875g

これでも、分数の割り算が使えている。

日本にいる間は3ヶ月どんぐりをお休みし、6MXが終わらないようにセーブしていた。というのは、分数の掛け算割り算を使って解く経験をしてほしかったから。

ここで、

■×4/5×2/3=1kg
の方法も、さらっと見せておく。

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Author:アンカラママ
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