ころころ、ごろごろの問題 

昨年度 半ばの、2年クラスの記録。

子供たちは、1メートルは、100センチ、というのは通常授業で習っているので、知識として知っている。さて、1メートルは、これくらい、と両手を広げて確認する。子供たちは、こういう絵図を描くのは初めてである。

線を引き、線の上に1m(100cm)と書くのは、ほとんどができる。まず20cmで割っていく図を描かなければならない。

数人の女の子は、100cmと書いた線に、あらかじめ100個の目盛を打つ。それから、ひとつひとつ数えながら、20cmを記入していく。
男の子は、まず、ものさしを出してきて、20cmを確認する子が多い。そして、これはどうもお絵描き帳に収まりそうにないぞ、と気づく子もいるが、数人はその20cmを計って描いていく。1mと描いた線の後半の場所に、最初の20cmを記入することになる。う~ん仕方ない、1m線を伸ばしてみるか・・・と、線を折り返す子もいる。数人は、最初の20cm記入時で1m線がほぼ終わってしまい、そのまま考えこんでいる。何度も何度も描き直してみる子もいる。

中には、実物大の図にこだわり「紙が足らない」と言ってくる子もいる。その子には、紙を貼って継ぎ足してやる。ある子には合計4枚紙を継ぎ足してやった。

20cmと、10分の、記入がずれていたり、絵図は描けるが、時間の概念が弱く、時間が長い方を、早く到達する、と回答してしまう子もいる。

授業が終わり、廊下に作品群が貼り出される。最初は実物大の20cm、それからどんどん縮小されていく20cmで、無理やりお絵描き帳に収めている作品や、最初からスマートに縮小図を描いた作品もある。悩んだ子供たちは「なんだ、こうやって描いたらいいのか」。掲示ボードに、子供たちの人生初の、100cm図が集合し、それは楽しい。

夏休みの宿題に、コロコロごろごろの問題を入れておいた。 全員がばっちりの縮小図を描いていた。
こうやって、比が意識的に使える準備ができていく。

3年生と4年生の他校の子供が、親御さんと体験どんぐりに来た。頭の健康診断で、同問題を解いてもらうと、図はおろか、手も足もでない。
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教育系掲示板より

トルコの教育系サイトの、小3の担任の先生方の2012年の書き込みを、きのう偶然発見した。

こんにちわ。私の教室で、文章題が苦手な子供たちと取り組んでいることを報告します。ここ一ヶ月、算数の授業で、絵を描いて問題を解いています。望み薄だった子供、支援教育を受けている子供さえ、問題を解き始めました。方法はとても簡単で、図とかじゃなくて、普通の問題をお絵かきして始めました。最初は、一授業で1-2問しか解けない子供たちも、今ではコツをつかんで、問題によっては、絵を描かずに解き始めました。(この方法は)効果ありますよ。これをやれば、問題を解くのに必要な式がはっきり見えるようになります。みんな楽しんでます。もともと学力が高い子たちも楽しんでます。小さなお絵かき帳があればOKです。ドンガリという、日本の方法です。試す値打ちアリですよ。さようなら

ドンガリじゃ、読者が検索してもどんぐりトルコサイトにたどり着けない・・
それにしても、学校で毎日やれば、どんな効果があるか、ということ。この先生はどんぐり方式を深く理解されていないので、問題を解くことだけに使っているのだが、(絵を描かずに解けることを評価している)おそらく宿題も少ないのだろう。驚くべき効果である。

このあと、他の先生方からの書き込みが続く。


xx先生、そうなんです。私も算数の授業でこの方法を使っています。文章の要素を書きだす、みたいな、既存の方法よりずっと効果があります。ちょっと時間がかかりますが、子供は問題を理解して、何をすべきか発見します。私はお絵かき帳でなくて、算数のノートに絵を描かせてます。この方法、本当に役立ちますよ。

xx先生、絶対に試す価値があります。おっしゃっている方法、私も使っています。1回の授業で、2問しか解けませんが、理屈を理解しながら解いています。それまでの2年間、私が図をボードに描いて説明して、それをノートに写させていました。こんなにやってるのに、どうして子供たちはわからないのか、と思ってました。今年から、絵を描きはじめました。子供たちが、「先生、わたしたち、わかるようになりました」と言ってくるので、とても幸せです。先生方、全員にお勧めします。課程をこなすのが大事なのでなく、理解しながら学ぶことが大事なのです。

この掲示板では、今年もどんぐりをお勧めする書き込みが2件あった。

保護者感想

新年の保護者会は、クラス別で、先生方が授業方針など、話して回るのだが・・・

どんぐり大好き担任の3年A組。

アンカラママが教室に入ると、

先生がどんぐりの説明を、嬉々として始めとるよ~~~

「彼女の授業は私の考えにぴったり一致しているんです。これ見てください。この間の全国実力テストの算数の問題で、できなかった問題は、どんぐり式で、やりなおしてくるように言いました。全員、絵図を描いて解いてきました」

アンカラママがスピーチを始めようとすると、

保護者が「ひとこと言わせてください。この夏、私たち親子はどんぐり宿題に取り組んで、本当に幸せな時間をすごしました。娘が楽しそうに解いているのを見て、本当に、なんというものを娘は得たのだろう、あまりの理解力に、信じられない思いでした。一問、とても難しい問題が入っていて、私たちは、実際に体を動かして、再現してみました。(ラッキーマッキー問題のこと)娘は全問正解し、アンカラママにお褒めのコメントをもらって、天にも昇る心地です。そのうち、娘は、家に来るだれかれに、どんぐり問題を出題し始めました。その反応をみて、私は、娘が得たものが何なのか、はっきりとわかりました」

宿題をやってきたのは、ほとんどが女子なのだが、女子の保護者は「そうだそうだ」とうなずいて、喜色満面である。
やっぱ、夏休みどんぐりは、効果的なのだ。

この保護者は、この気持ちを誰かに言いたくてたまらないらしく、わざわざ学校のオーナーにも言いに行ったらしい。

夏休みどんぐり課題

4ヶ月近かった今年の夏休み。

低学年の担任の先生からは、読書課題だけが出ていた。

アンカラママは2年生にだけ、0MX・1MXから18問、自由課題に出しておいた。

どんぐり大好き先生のA組は、半分近くがやってきた。

新学期や保護者会で、

「どんぐりどっぷりの夏でしたよ!子供が楽しんでやってるとこを見てたら、こちらまで楽しくなって・・・」

新学期に保護者の目がキラキラしてるんだから笑える。

今まで宿題を出すことはなかったから、初めてわが子がどんぐりをしているところを見たのである。

保護者向けの手紙に、考える機会を与えることが目的なので、ヒントはだめ、と書いておいた。

それでも、保護者を巻き込むことは重要なので、授業で触れることのなかった「ラッキーマッキー問題」を入れておいた。

もしかして、親がヒントを出すかもしれないが、あえて一緒に考えてもらう目的。

宿題を提出した12人のうち、全員が取り組んでいたが、正解者が3人いた。

自力でやったかはわからないが、あの絵図が描けたのなら、保護者は絵図の使い方を理解しているので、

どちらにしてもよしとする。

1人だけ勘違いした保護者がいて、子供のどんぐり帳に、xを使った比例式を書きまくっていた。(不正解)



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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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