こんな環境でも

トルコ南東部では、昨年より内戦状態といっていいほどの治安悪化が続く。(首都アンカラは中央アナトリア。南東部はイラクやシリアと国境を接している)

そんな環境でも、がんばる子供たちがいる。

1184064_620x410[1]

彼女は今年度の全国共通一次高校入試で、満点を取り、新聞に出た子。(この記事はどんぐりとは関係ありません)

母校の中学校は、テロの襲撃を受け、放火されて、こんな状態に・・

1184064_17817eba5a3f4013de7301d86348996d[1]

http://www.haberturk.com/gundem/haber/1184064-120-sorunun-tamamini-yapti-hakkriden-turkiye-birincisi-oldu

生徒たちは、近隣の別の中学校に、身を寄せて勉強を続けていた。

この女の子のコメント「私を支えてくれた建設労働者の父をはじめ、先生方や家族、友達、皆に感謝しています。良い高校に入って、将来は医者になりたいです」

トルコでは、先生は国家公務員なので、医療関係者、軍、警察など同様、中央からの派遣になる。
現在、南東部に赴任されている先生方は命がけである。
どのルートを通れば安全なのか、情報を交換しながら赴任していく。
中央権力の手先として看做される場合もあり、誘拐などの標的になる危険もある。

スポンサーサイト

4年の授業 ちがいはいくつ?

クラスの半数が算数で理解不能に陥っている公立4年クラス。どんぐり1か月。

アンカラママは、週1回どんぐり授業をしているのだが、最初は即戦力になりそうな図の描き方を教え、難しそうな方程式を絵で鮮やかに解く経験をし、それから、ぐぐっと基本に戻った。

アンカラママ「今日は1年生の算数をします」それを聞いてハハハと笑う4年生。
右のおさらにパン6個。 左のおさらにパンが4個、無造作に乗っている絵を描く。
「ヤシン、いらっしゃい。」小太りの可愛い少年が、不安げにボードに出てくる。
「右の絵と、左の絵の違いはどこ?」
「・・・・」

考え込む少年。

通常の間違い探しの絵と違って、両方とも、同じパンの絵。
違いはいくつ、ならわかるけど、違いはどこって・・・?
ほかの子供たちも、難しい問題でも問われたように、シーンとしている。
担任の先生が「ヤシン、違いよ、違い!」違いは2個に決まっているのに、どうして突っ立ったままなの、この子は。

アンカラママ「違いってのは、違うところ、と言う意味です」
それを聞いて、クラスの何人かの子が「わかった!」と手を上げる。
しかし、ヤシン君は止まったまま。
アンカラママ「じゃあ、二つの絵に、同じところはあるかな?」
そこで、はじめてヤシン君が「あの、わかりました。違うのは、これと、これです」と指差す。
アンカラママ「マーカーで描いてね」
ほっとした顔で、席に戻っていくヤシン君。

アンカラママ「じゃあ、両手を出して、あわせてみましょう。左手は5本、右手は4本にします。違いはどこですか」
子供たち「親指です!」
アンカラママ「そうね、左手の指の数は、右手の指の数より1本多いですね。右手から見ると、右手の指のほうが、左手の指より1本少ないですね。そのほかの指は、ぴったり合わさってますから、同じ、同じ数です。だから、」

ボードに絵と文章を書く。
1番目の数は、2番目の数より1多い。2つの数の和は9。
2番目の数は、1番目の数より1少ない。2つの数の和は9。
2つの数の差は1で、和は9。

「この3つの文は、同じことを言ってるんです。なんだか難しいこと言ってるみたいだけど、ただ、4と5の説明をしてるだけなんですよ。なーんだ、簡単じゃん。と思うでしょ。最初から絵に描いてあったら、いいのにね。でも、絵はないから、自分で描いてみましょうね。そうすると、答えを出すために、どうしたらいいのか、とっても簡単にわかるんです。文章の中に「差」という言葉があったからといって、すぐに引き算をしてはいけません。なぜなら、必要なのは、足し算かもしれないし、もしかして割り算かもしれないからです。」

「さて、いま、私たちは、何をしてるんでしょう。もちろん考えてるんですね。先日、りんごとリンコの例で、考える、というのは、「形を変える」、という例を学びました。今回は、「比較する」という例です。考えるとは何か、という2つめの例です。右のお皿のパンと、左のお皿のパンを比較する。右手と左手を比較する。比較する、というのは、どこが同じで、どこが違うか、というのをチェックするんでした。それには、

(教室の端にダダダと移動する。)右手がこーんなところにあって、(もとに戻る)左手がこーんなところにあったら、比較が難しいですね。だから、なるべく近くに描いてみましょう。近くにあったら、同じところ、違うところをチェックするのも楽ですね」

この授業は4年生からどんぐりをしているクラスのためのもの。トルコでは5年から中学に入るので、先生によっては代数を使って授業をする。だから、急いでいる。

先日、2年生の担任の先生が見て、気に入ったのはこの授業。「すごくインパクトがあった」とのこと。

幼児・児童英語 

トルコに中流階層が育つにつれ、無理してでも子供を私学に通わせたい、というニーズが生まれ、規制がゆるいのをいいことに、その辺のビルを改造して私学が出来る流れが止まらない。

公立にはない設備のほかに、学校が売りにするのが、英語教育である。

我が子をバイリンガルにしたい、いや、そこまでいかなくても、将来困らないように準備してあげたい、と思う親心につけこみ、学校の担当者は、いかに英語を重視しているか力説する。

アンカラに以前からある、伝統的な私学では、小学生の英語授業数は、週6時間とか、8時間であった。そこで、新興私学が、既存私学に対し、英語授業数で差をつける戦略をとったのである。

私学が急増しだした3年前は、こんな感じだった
「我が校では、週に10時間英語があります。そのうち、ネイティブ教師の授業は○時間もあります。」
現場の英語の先生は怒っていた。
「英語の時間が多すぎる!子供は退屈するし、こっちもやってられない。毎日1時間づつ、週5時間で十分だ」
その若い先生は、まじめなゆえに、アンカラママに真顔で聞いてくる。
「私がやっていることって、少しでも意義のあることなのかしら。私はこんなに一生懸命やってるけど、子供たちはちっとも覚えないし、すぐに忘れてしまう。双方無駄なことをしているとしか思えない。私はとても苦痛だ」

翌年。
「我が校では、週に12時間英語があります。そのうち、ネイティブ教師の授業は○時間もあります。」
怒っていた先生は、退職してしまった。

翌年にいたっては、
「我が校では、週に16時間英語があります。そのうち、ネイティブ教師の授業は○時間もあります。」
急増した需要に対応できず、ネイティブの先生がいたりいなかったり。
ネイティブの先生は、高等教育で教えたいらしく、子供相手に疲れる小学校勤務は、人気がないそうだ。
この無意味な英語競争に異議を唱える担任の先生もいる。
「語学教育に力を入れすぎると、理数がその分落ちるのは、経験的に分かっていることよ」

たぶん、ヨーロッパやインド、パキスタン、中国などの国なら、これだけ英語をやれば、普通にバイリンガルになれるのだと思う。
しかし、ウラル・アルタイ語系のトルコ語は、語順が日本語に似ているから、語順を軽視して外国語をやろうとすると、非常に効率が悪いのだ。

教科書はオックスフォード出版など外国のものを使っているが、これが薄いくせに教科書とワークでセット5000円とかのボッタクリ価格である。そして、内容は、語順が違う国の生徒が学ぶための配慮というものが、そもそもない。

アンカラママは昨年まで某私学にいたわけだが・・・

保護者会で、各教科の先生方が、スピーチをする。
(アンカラママは、異様に長い英語のあおりを食らって、いつも最後の5分しか残されていないのだった)

そこで、新入生の保護者から、毎年のように、同じ質問が出る。
「うちの子は、中学卒業の時点で、どのくらい英語ができるようになっているのでしょう」
教科責任者が、眉ひとつ動かさずに答える。
「生徒たちは、年間○○時間も英語環境にいることになりますので、かなりのレベルになっています。同世代のネイティブの子達と、普通に意思疎通ができます」
この答えで、質問した保護者は満足する。

使っている教科書を見れば、簡単にわかることなのだ。
トルコの私学で、一般的に中学最終学年に使われる教科書は、欧米共通レベルのA2と言うレベルである。
学校が、習熟度別クラスを持っていても、せいぜいその上のB1である。

アンカラママは、アンカラで知名度のある語学学校に電話して聞いてみた。
「英語コースのプログラムについてお聞きしたいんですが。A2に到達するには、どのくらいの期間が必要ですか」
電話に出た女性はにこやかに答えた。
「通常は半年です。午前コース、午後コース、週末コースがあります。1ヶ月400リラ(約16000円)ですが、学割もあります。」

この話を、(学費が高いから私学に通わせられない。うちの子は英語が不利だ)と嘆く、小学生や、就学前の子供をもつ
お母さんにすると、みんな仰天する。そのあと、笑い出す。

アンカラママ「幼稚園から中学までの英語の授業の時間数と、語学学校の時間数を比較するとね、16対1だわね。だから、中学最終学年に入る前、語学学校の夏休みコースに3ヶ月行ったら、全部解決する話。(公立でも少しは英語の授業はあるので、初歩の初歩ではない)それまでお金ためてて」

*****************

小1の教室。アンカラママはどんぐり作品の壁貼りにお邪魔していたのだが・・

齢70を超えたと思われる、アメリカ人の爺さんが、英語を話しているが、

「ジム~、だけど、あたしたち、あなたが何言ってるのか、わからないんだけど」
小1女子は、自分たちがわからないのに、授業を進めようとする教師に驚いて、もしかして、この人は、この事実を知らないのかもしれない、と心配しているのだ。

ジム爺さんは、長年トルコに住んでいるので、もちろんトルコ語は知っているのだが、学校側からトルコ語をしゃべるのを禁止されているため、授業で使えないのである。

クラスに1人いる、帰国子女の子が仕方なく通訳する。
「ジムは、テキストを見ろって言ってるよ」

ジムは、やれやれ、といった感じで、授業を続ける。
そこで、さきほどの女子が、また、
「だから、ジム、あたしたち、あなたの言うことがわからないんだってば」

今思い出しても、なんとも言えない気持ちになる。この子達は、幼稚部時代から、どんぐりの授業を受けてきたから、「わかるとは何か」をはっきり意識できる故に、わからないのに、強引に、適当に進められる授業が不快なのだ。

ジム爺さんは、長年トルコ空軍専属の英語教師をしていた人で、ジェスチャーしたり、お絵描きをして教える、という発想は出来ないらしかった。

ギフテッド狂想曲

トルコの主要都市にある、ギフテッド(と認定された子)公共教育機関、BILSEM。

今まで、一般にはほとんど知られていなかった(先生でも知らなかった人多し)のが、今年は定員を大幅に増やし、新聞で取り上げられたこともあり、(わが子は天才!)と密かに思っている多くの保護者の心をかき乱すことになった。

苦々しいのは担任の先生方である。

アンカラママが以前勤めていた私学での話。

「今日○○の保護者から電話かかってきて、BILSEMの候補者リストに入れてくれって。あなた、○○がギフテッドだと思う?」

「あなたの意見を聞いてみたいわ。うちのクラスにギフテッド、いると思う?」

アンカラママは言葉を濁す。

この私学の子たちは、毎日家に帰るのが6時なのに、さらに週2日、夜に2時間ずつ、授業を受けても余裕のある子は、ほとんどいない。

しかも、この地域から車で片道30分くらいかかる。

しかも、何をやっているのか定かでない。理科の実験とか工作などさせている大都市ならともかく、中規模都市では、先生の質が揃わず、結局問題集を解かせる、みたいな授業をやって、不満でやめていく子供も多いと聞く。

しかし、なんとかしてBILSEMに行かせたい、いや、もしかして、うちの子にも隠れた才能があるかもしれない、一か八かでテストを受けさせたい、と思う親たちがすっかり熱くなってしまった。

「もうね、うちはクラス全員候補者にしたわよ。事前にレポートを出すんだけどね、適当にチェックをいれておいたわ。そうしないと、親同士が収まりがつかないのよ」

さて、思いがけずBILSEMの候補者に選ばれた、と先生に知らされた母親は大変である。

商機と見た出版社が、低学年用の知能開発の問題集を売り出したのに、飛びついて、家でわが子に特訓を始めた。

そこで、問題集のあまりの難しさに、愕然とする。

わが子に教えるどころか、自分もわからない問題ばっか・・・

BILSEMが求めているのは、サバン的な能力を持つ子と思われるのだが、この勘違いは、先進国でもあるというから、一概にトルコの状況を笑えないだろう。アメリカでも、ギフテッドが通う学校の入試で、少なからず過去問題を特訓した子供が、選ばれることもあるらしい。

それにしても、3年生以降はテストが有料というのがうさんくさい。

日本では考えられないことだが、候補者の選抜をし、皆が準備しているというのに、いまだに肝心の試験日が発表されない。

保護者の教育がテーマのフォーラムでは、どうなっているのだ、といらいらした投稿が続いている。


アクシデント

ボランくんは、アンカラママと一緒に歌を歌ったり、踊ったり、公園で遊んだり、最初の2週間は、手を握るだけ許すものの、それ以外の接触を許さなかったのに、今では抱きついてきたり、キスしてきたり、すっかり心を許している。

アンカラママのことを聞いてくるのは、これからどこにいくの、アンカラママは一緒に来るのか、という質問に決まっているのだが、実際は「ネレエ(どこに)」という発語のあと、アンカラママの頭を触る、という動作が加わる。

全く絵を描かなかったのが、毎日の働きかけで、すこしずつ、絵らしいものを描き始めた。

なにしろこの子は大量のワークで「多いのはどちらでしょう。チェックをつけなさい」みたいなのばかりやってきたから、チェック印の+と○は得意なのである。

そこで、++++++ばかり使って、たとえば雨が描ける、という体験をさせてあげた。画用紙いっぱいに、寒色系のクレヨンで+++をいっぱい描いたボランくん。アンカラママは、雨の日に一緒に歩いたことを話し、いろんな感情を添えてやるのだが、彼の心の中に変化はあるのだろうか。最近は、クレヨンを持って来て、描こう、と誘ってくるようになった。

ボランくんは、2週間前から、ドクターの指示で、新しい薬を飲むことになった。抗鬱剤だそうだ。

勉強させようとしても、すぐにあきて、忍耐力がないので、自分に自信を持たせる効果を狙っているとのこと。

日本の自閉症サイトを読むと、抗鬱剤は、ハイの状態もコントロールしやすくなる、との説明があったが、2日くらい前から、ボランくんがとても行動的になり、すれ違う人みんなに手を出し、目に入るもの全てを触りにいく衝動が強くなった。

学校からの帰り道でも、店や家のベルを鳴らそうとしたり、ドアを開けようとしたり、叩いたりする。駐車してある車をのドアを開けようとする。本当は自然の中を歩ければ、こんな気を使う必要がないのだが、毎日歩いて下校してくれ、とはお母さんの希望なので、一時も目を離せない。アンカラママはボランくんが手を出すタイミングがわかってきているので、一瞬の介助で制止するのだが、年齢の割には体格がいいボランくんは力が強く、こちらも疲労を感じる。

用事があって、文房具屋に連れて入ったのがいけなかった。色の刺激で、すっかり興奮状態になってしまった。

*********

5時に仕事が終わり、帰宅するアンカラママ。

気を抜いて考えことをしていたのが悪かった。

近所の薄暗い階段を踏み外し、つんのめった。腰と肩を打ちながら、下の濡れた芝生まで転がる。

近所の人が駆けつけてくれ、家まで知らせに行ってくれた。

10年ぶりの足首捻挫である。

仕方ない、しばらく休養するか。

早く学校行きたいな~



糸山先生とのメール 2

音楽、図画工作、体育の授業は、自分自身全くできない

⚫️教育の統一場理論を教えてあげると楽になりますよねぇ。

音楽を通して、思考力養成をする。

音楽で表されている対象を絵図で表す練習をする。

図画工作

図画ーデッサン方法はIF法での書写と同じ原理で視考力を育てる。

対象を見るー覚えて目を閉じるー繰り返すー対象を見ないで頭の中の映像を見ながら描きだす。細部を修正する時も、見ながらではなく、「見るー覚えるー再現するー再現したものを見ながらかき出す。

工作は、平面から立体にする練習。設計図面を書く。

立体図ー平面図ー二次元から三次元を構成する。

体育は、できるとわかるの区別を確実に体得させる。そうするこよで、子ども自身が自分の状態を、たんにできるできないではなく、現状と目標とギャップとが分かり、解決策もわかるので、取り組み方がわかる。「逆立ちができるとわかるの違い」

すべては、脳内視覚イメージの再現ー操作のコントロール練習。

音楽と工作を足して
単弦ギター作成と演奏による音という言葉の理解
なども面白いですよ。
本物の弦の代わりに、鉄線でも、ナイロン糸でも可能。

「単音で表す風の音」
単弦ギターの設計図
作成
音の調整による表現対象を絵図化する。
などなど。

picture thinking with emotion

を仲立ちとして全てを使って視考力を活用した思考力養成をいかがでしょう。




糸山先生とのメール 1

アンカラママの質問

2年生の先生が、偶然私の授業を見て、ぜひきてほしい、とのことだったので、

毎日でも行きますよ、と言ったら、本当に毎日来てくれ(!)と言われました。

何でも、その年配の先生は、音楽、図画工作、体育の授業は、自分自身全くできないし、

時間割に自由活動というのが2時間あるらしく、合計5時間あまっている、と言うのです。

公立小では、こういう時間を算数や問題集をする時間などにあてている先生も多いです。

工作するにしても、材料が揃わないんです。楽器とか、ぜいたく品です。

私たちは週に4日学校に行っているので、毎日というと週4時間になります。(40分×4)

期間は、前期の残りがあと2週間、後期は実質3ヶ月半といったところです。

来年度も私がこの学校に来ているかどうかはわかりません。

今プログラムを作っているのですが、どんぐり問題は週に何問までOKですか。

本来なら2問ですが、トルコ語が母国語でない子たちがいるのと、ボランくんも参加するので、年長問題を中心に

かなり簡単なレベルから始めようと思っています。

図画工作がないとはあんまりなので、ときどき折り紙などの活動もしようと思います。

糸山先生からの返信

1-同じ問題を先生と一緒に、どれだけ文字に忠実にかけるかを丁寧に競う方法でなら、1時間で2問。週に無理なくできるだけ。各終えた絵図を見て相関関係を確認するまで。答えが見える場合は答えを確定。→教室内/廊下に作品展。
2-次に、全員違う問題で、1時間で一問。週にしても、必ず完成させるまで継続。なので、問題数は個別対応。通常の添削。→教室内/廊下に作品展。

3-コツがつかめたら、個別に先に進める。ここでは、継続の場合でも週に1問で、解けない場合は大事に分からん帳というオリジナル問題集作成の材料として保管させる。勿論、長期休みに利用。お試しに、期間限定で、数ヶ月後に授業内での分からん帳の挑戦タイムで消化してもいい。

⚫️文字の絵図かを丁寧にすることの意味ーーーどう役立つのかの体験を持たせる

⚫️自分の絵図をよく見る経験をさせる。絵図どうしの関係の中に意味がある事を自分の絵図で実体験して納得して進む事の重要性と応用力のベース作りをしておいてあげる。



もちろん、授業しますとも

水曜日 アンカラママのどんぐり授業の時間。4年生。

アンカラママが現在学校で授業をしているのは、この1クラスだけである。

その間、教室のパソコンがうまく動かない、というので、うちのクラスの担任の先生が、2年生の担任の先生を呼んで、一緒にパソコン作業をしていた。「まあ、誰なの?」「彼女は週に1回、うちで授業をしてくれるんです・・」

どんぐりが終わって、ボランくんと廊下を歩いていると、先ほどの2年の担任の先生とすれ違った。

「あなた!素晴らしい授業をしていましたね!感心しましたよ!」

ベテラン風の、初老の女性の先生である。

「ご希望がありましたら、先生のクラスでも授業しますよ。本当は、ボランのためには、1年生か2年生の授業が適当と思っているんです。ボランを連れて行ってかまわないのなら、毎日でも授業させていただきます」
「ぜひお願いしたいわ。その子も連れていらっしゃい。エメル先生には私から話しておくわ」

本当は1年生か幼稚部のほうが良かったのだが、ボランくんのお母さんが承諾しないだろうから、2年生、なんとかやってみるか。
ボランくんは、アンカラママの板書を見ていてくれるだけでもいい。

実は、この構想は、2週間前から、アンカラママの頭の中にあって、密かにチャンスを狙っていたのだ。
こちらから切り出すのは、なかなか難しいと思っていたのが、先生のほうから来てくれたのだから話は早い。

早速、夜、近所の文房具屋に、お絵かき帳を1ダース買いに行った。
あと2週間ほどで前期が終わってしまうから、今年度中に成果を出すのに、ぐずぐずしているヒマはない。
明日の朝、ボランくんのお母さんに車の中で話してみよう。OKが出たら、明日から授業開始。

この子が最適の先生なのに!

アンカラママの前で、両手をひろげてデンタくんをしているのは、ロマの子供、Sくん。

先日、うちの子のお下がりのヤッケをあげたのだが、袖先はドロドロで、背中が少し破れている。

この子達は、ゴミをあさり、古物を積んだ大きなリヤカーに背をつけて、引いているのだ。

あかぎれだらけの、乾いた小さな手は、黒ずんでいて、洗っても落ちそうにない。

はにかんで、アンカラママを見ている。

この子が、ボランくんの家の近くに住んでいたら、友達になってもらうのにな、と思う。

ボランくんは、普通級を希望して、近所の小学校に就学を拒否されたため、約5キロ離れた小学校に通っている。

クラスのお友達は、遠いので誰も家に遊びに来てくれない。

アンカラママと一緒にバスで帰ってきても、遊び相手はアンカラママだ。

Sくんなら、ボランくんのおもちゃを見たら、どんなに喜んで、夢中になって遊んでくれるだろう。

今までうちに来た子供たちから考えて、大体、金持ちの子供は埋まるほどのおもちゃを持っているが、遊び方を知らず、扱いが乱暴な男の子が多かった。

エリートの親は「うちの子はおもちゃで遊ばない。すぐ飽きる」と嘆いていた。

親の特徴は、子供と一緒に遊ばない。片付けに厳しい。この2つである。

家におもちゃがない子ほど、いろいろ組み合わせて、夢の世界を造り出す。

思わず「スゴイ!」と感嘆するほどだ。

ボランくんの家の居間にも、おもちゃは少ししかない。

お母さんは「この子はおもちゃが好きではないし、遊ばない」と言って、おもちゃはデポに放り込んでしまい、字を書かせたり、カードを使った勉強ばかりさせている。

アンカラママは、少ないおもちゃで、ボランくんと一緒に遊ぶ。積み木もないし、ブロックは20個ほどしかないが、おもちゃの車のルートや橋などを作る。(本当は、お母さんからいろいろワークのコピーを渡されているのだが)

潔癖症の家庭で、髪の毛1本落ちていない。アルマーニの香水の香り。

Sくんを呼んでも、とても家にあげる許可は出ないだろう。

ボランくんをしかりつける、療育の先生より、Sくんのが一等いいのにな。


FC2カウンター
プロフィール

アンカラママ

Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR