幸せな先生

ひさしぶりに、前の私学の、どんぐり大好き担任の小3クラスを訪ねた。

5-7歳までどんぐりをした集団だ。 

アンカラママが学校を辞めてからも、先生は絵で描いて解きなさい、と教えていた。

間違えてもいい、やってみなさい、と。

先生「この子たちは怪物よ。先日の業者テストで出た単位換算の問題も、まだ授業でやってないのに、3-4人を除いて、全員が正解してたわ。去年、あなたと一緒に、Mとcmが出てくる問題、やっていたわよねえ。この問題見てよ、こんな大きな数の割り算も、工夫して解いてしまうのよ。順番に引いていってね。もう、私は子供たちが愛しくて、可愛くてたまらない。毎朝、子供たちに会いたくて、学校に飛んでいくのよ。」

スポンサーサイト

九九がクラスでビリ

どんぐりっ子お嬢様、Hちゃんの担任の先生と、話したアンカラママ。

先生は、Hちゃんがどんぐりをしているのを知らなかった。

のっけから、「あの子はクラスのビリよ。九九を覚えてないのはあの子だけだもの。他の子は全員覚えたのに、あの子だけがちんたら計算してるわ。割り算もおそくって。体が不自由だから、書くのが遅いのは仕方ないけどね」

Hちゃん、学校では、ゆっくりやりたくても、先生が「早く、早く」といつも急かすので、いやだ、つらい、とこぼしていた。

アンカラママは、「あんたこそ何言ってんだか。2年生の学習要綱は5の段までなのに、20の段までの掛け算を授業中に覚えさせているそうじゃないの。見せ掛けのテクニックにばかり気をとられて。こどもにとっては迷惑だっての」と言いたいが、ぐっとこらえた。

Hちゃんのお母さんにも、Hちゃんにも説明している。あせるな。九九はゆっくり覚えればいいんだ。

九九がクラスのビリでもかまわない。

今ではどんぐり1問に、1時間粘るHちゃん。

100歩を描くのも、やっとだ。途中で、数えられなくなる。何度も何度もやり直す。それでも、あきらめない。

クラスで、どんぐりを続けているのはHちゃんだけ。

こんな問題を解けるのは、今ではHちゃんだけなんだよ。



視考力に目覚めた子供が黙って抗議

クラスで算数が得意だった男の子は、4年生でどんぐりを始めた子によくある例で、絵を描かずに式で解こうとし、間違えるとふて腐れていた。

クラスの子が全員絵を描いていて正解しているのに、この子だけが間違えている、ということがあった。

しかし、根が素直なので、徐々にアンカラママの授業に耳を傾けるようになった。

普段の授業中も、ボランくんが放り落としたノートを拾ってくれたり、こちらに気をつかってくれるようになった。

5ヶ月を過ぎるころには、先生の解き方より、ずっと簡単な解き方が見えるようになってきた。

先週、分数の文章題の宿題で、式を書いていない、と先生から叱責を受け、この子は立ったまま固まってしまった。

先生は、式をきちんと全部書きなさい、それまで立ってなさいと言う。

頭で絵図を描いて、答えが見えているから、回りくどい式など書く気になれない。無駄にしか思えない。

あくまで教科書のやり方を押し付けてくる理不尽さ。

今まで「絶対」だった先生を、この子は超えてしまった。

先生は授業の終わりに、仕方なくこの子を座らせたが、その日は最後まで押し黙ったままだった。


おいらだって、できるもん!

小2クラスにも、ロマ(ジプシー)の男の子がいる。

学校に来れたり来れなかったりで、小2に在籍しているが、支援クラスの授業を受けながら、ようやく小1レベルの読み書きができるようになったところだ。

トルコ語が不自由なのだが、最近アンカラママともぼつぼつトルコ語で会話ができるようになった。

「ねえ、これ見て」どんぐり帳を持ってきたので見てみると、隅っこに「アンカラママせんせい」と書いてある。(このクラス全員分のどんぐり帳はボランくんのお母さんが寄贈してくれた)

読んでやると、うれしそうに、「おいら、アルファベットがかけるようになったんだ」

以前、アンカラママのどんぐりの授業と、支援クラスの授業が重なっていたのだが、ここ1ヶ月、この子もどんぐりに参加している。

クラスの人数分用意した、コピーの教材が一枚足りないと、担任の先生が「ああ、この子はまだできないから要らないですよ」

ロマの子「おいらだってできるもん!おいらもやる!」

アンカラママはコピー原稿をロマの子にやる。ロマの子はいっしょうけんめい見ている。

賢い子だから、三角計算の理屈も、すぐに理解してしまった。

やっているどんぐりは1MXだが、問題は1行ずつアンカラママが読んでいるから、読み書きができるようになったばかりの子でも、全く問題はない。

だぶだぶの古着を着せられた小さな男の子は、幾日も風呂に入っていないのだろう、髪に脂がつき、顔も汚れたまま。

目だけは、水晶のように光り輝いている。生命の尊い輝き。

最後まで解いた「カード製造機問題」のページを、自分で壁に貼る。

どうかこの先、たくましく生き抜いていってほしい。

図を見ない、使わないパターン学習

ボードに映っている算数問題を解いている公立小4クラス。担任の先生の授業では、先週から分数に入っている。

「コップの容量の3/4に90gの水が入っています。あと何g入れれば、コップはいっぱいになるでしょうか。」

3/4に色がついたコップの図もボードに映っている。

先生の子供たちへの解かせ方(教科書のパターン)

90÷3=30
30×4=120
120-90=30 答え30g

普段はまず口を挟まないアンカラママだが、「先生、(子供に)3で割らせてください。それで答えが出ます」

クラスの大半の子供がこちらを見て、うなずいている。「僕もそうやった」とつぶやく男子。

改めて図を見た先生、理解。子供たちに説明する。

先生、この問題を見て、反射的に、3/4・X=90 が浮かんじゃうんだろうな・・ 
FC2カウンター
プロフィール

アンカラママ

Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR