ショッキングな事件

最初に事件が起こったのは、1週間前の金曜日の夜だった。
バスルームに置いてあった、歯間用歯ブラシの、毛の部分が、溶けていた。

良く見ると、燃え溶けたよう。

訳がわからなかった。
洗濯機の後ろに落ちて、電気にでもあたったのか。
家族はもちろん知らないという。

何だか良くわからないまま、新しいものを出しておいた。

翌日土曜日。
寺子屋が済んだあと、旅行に行く用意をしていると、
またしても歯ブラシが燃えていた。
今度は、完全に毛の部分がなくなっていた。

実は、うちはバスルームにはマッチが置いてある。
用を足したあと、マッチをつけると、臭いが減るので、パパが使っているのだ。
誰かがマッチでいたずらをしたに違いない。

この歯ブラシは、歯の間が狭い上の子が使っているので、
ピンと来ないのだが、兄弟げんかをした下の子がやったのだろうか。

しかし、うちの子らは、文房具の扱いはぞんざいだが、知ってて物を傷めたりする子ではないし、
子供たちは、ライターのつけ方は知っていても、マッチのつけかたは知らないはず。
それに、マッチはパパの私物が入れてある引き出しの奥に入れてあって、目につくところにはない。

この歯ブラシは日本の歯科医院から買って来たもので、トルコで売ってない。

そのあとすぐに旅行に出たので、また念頭から消えていた。
どうしてここで、マッチの場所を変えなかったのだろう。
頭が動かなかった。

今週は、イスラムの犠牲祭で休みなので、子供たちはパパがスポーツクラブに連れて行った。
アンカラママは午前中、Yちゃんとどんぐりをした。
2問どんぐり問題をやって、ハムスターと遊んで、風船で打ち合いをしている間、Yちゃんはずっと陽気だった。

トイレに行ったYちゃん。
ちょっと長い。

Yちゃんが帰ったあと、アンカラママは、トイレからマッチの臭いを感じた。
そして、香水の匂い。

どうしてマッチの臭いがするの・・・?

そして、また歯ブラシが溶けてるのを見つけた。

3回とも、歯ブラシが被害を受けたのは、Yちゃんが来た日だった。

もう疑いがなかった。

引き出しの中の香水のビンを良く見ると、香水も減っていた。
これは構わない。興味が出てくる年頃。

マッチの箱を見ると、中に燃えカスの棒が入れてあった。
下手したら、火事になっていたかもしれない。
便器の水に入れるでもなし。
燃えカスを、未使用のマッチが入っているマッチ箱に入れるなんて・・

ショックだった。

5年生。
いたずらを超えている。
しかも、3回も。

Yちゃんの、生き生きした、かわいらしい態度から、
こっそりマッチを摺って歯ブラシを燃やしている姿が想像できない。
だから、アンカラママもうちの子がやったのか、と思っていたのだ。

無論、日々の生活で、勉強が分からない、先生や親に怒られる、そして大量宿題というストレスがあるので、
それが主原因とも考えられる。

あるいは、結果を考えず、いたずらという意識すらなしに、やったことなのかもしれない。

しかし、もし、彼女が、以前こういう事件を起こしたことが全くなかったとすれば、
Yちゃんをこういう行為に駆り立てた動機は、アンカラママにもあると考えなくてはいけない。

Yちゃんがどんぐりをしていたときの気持ちは・・・?
彼女が、もしアンカラママに不満を抱えたとしたら、その原因は・・・?

Yちゃんは、3年生B君と1年生H君のママさんの紹介なので、3人で寺子屋をやっている。
年長さん問題が解けないYちゃん。解ける1年生H君。
Yちゃんの気持ちを考えると、配慮が足りなかったのだろうか。
一緒にやることで、気持ちを傷つけていたのだろうか。

彼女は、あせって、文章題に出てくる数字をでたらめに四則計算し、答が出ないと、すぐにあきらめてしまう。
計算などはとても速くやろうとする。何年も、大量宿題に追われ続けていた子供の姿である。

最初の事件の日にやったことは何だっただろう。
年長問題2問と、3桁の引き算の筆算。
彼女はできなかった。

次の日、お母さんは、「ノートを見たら、いまさら引き算ができないなんて、あまり驚いたので叱り付けた」と言っていた。アンカラママは、その場で、Yちゃんに罪はないことを説明したのだが・・

引き算が間違っているのを、親に叱られることを予感して、追い詰められたんだろうか。

最初にお母さんと話したとき、
「あまりにも簡単な問題が解けないから、いらいらして怒ってしまう」と言っていた。
一見簡単に見える年長問題が解けないまま、家に持って帰っていて、彼女は叱られていたのだろうか。

今日も、絵を描いていて、「わあ、うまくかけた。これ、ママに見せたら、まあ、あなたが描いたの?なんて、びっくりするかしら。」と、うれしそうに言っていた。

とてもお母さんが気になるんだ・・そして、愛情をなくすのを恐れているんだ。

学校なんて大嫌い。勉強なんて大嫌い。
あのね、絵の先生も嫌い。だって、すぐ怒るんだもん・・

彼女と話をしているとき、時々、言葉に鋭い棘が混じることがあり、
うっかりしていると、ピシャリと反論されそうな、緊張を感じることもある。

親御さんと話さなければならない。


気が重い。



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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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