うちらはフロンティア

お母さんが教育ママのA君。6年生。

ピアノ英才教育にチェスと掛け持ち、宿題マシーンなしのどんぐりなので、時に全くひらめきがないときもある。

アンカラママは、何度もどんぐりをあきらめよう、と思ったのだが、アンカラママが来なくなったら、1時間に20問も解かせる家庭教師が来るのではないか、という恐れから、やめることができないでいる。それで、月2回ペースで出張どんぐりを続けている。

お母さんは「あなたに来てもらっているのは、あなたの横なら勉強するから」と言っている。おそらく、ブログなんか読んだこともないだろう。

この子は、頭を破壊する大量宿題をサボると、お母さんから叱責、お父さんから拳骨が飛んでくる。

勉強の合間に、目配せして、こっそり話するA君とアンカラママ。

自分のことをわかってくれるのは、アンカラママだけだ、というA君。

「学校の勉強でわからないとこ、ある?」
「ううん、とっても簡単だよ。宿題はあいかわらず馬鹿馬鹿しいものばかりだよ。あんなものいくらしたって、頭はよくならないのに。さあ、どんぐりやろうよ。難しいヤツがいいな」

先週は、6m39の仕事算をした。9本の線を四角のなかに記入していくだけで、答えを出してしまう。まだ学校で分数の割り算に入る前。

「さ、アンカラママに説明して頂戴。この9本はどこから来たの。ふーん、全部で9倍って考え方をしてるんだ。これを基準にしたんだ、なるほどね。じゃあ、ここで式が書けるよね」

去年の学校の数学の先生は、A君がボードに絵を描いて説明しようとすると、「誰がボードに絵を描けって言った!余計なことをするな」と叱りつけたという。A君はすっかり腹を立て、授業中にこっそりゲームしていたのが見つかり、親が呼び出された。

今年は、A君のことを比較的理解してくれる先生に当たったのだという。それでも、親には「今までは内容も簡単だったから、宿題しなくても高得点が取れたかもしれないけど、今後はそうはいかない」と話したらしい。

いや、6年程度の内容なら、A君は1度の説明で理解してしまうだろう。逆に、ここで落ちこぼれる生徒が続出するから、みんなとの差がいっそう際立つだろう。

「どんぐりがちっとは広がったら、絵を描くやりかたも認められるのにねえ。うちらはトルコのフロンティアだよ。フロンティアには、風当たりが強いんだよ。学校でどんぐりの授業してもね、鼻で笑う先生もいるんだから」
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2カウンター
プロフィール

アンカラママ

Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR