2年B組

この組は、昨年度から実施されている、就学年齢5歳制度の最初の子供たちであるから、2年生といっても6歳児なのである。(2年A組は7歳児、2年C組は6,7歳児混合)

昨年度は、本当に苦労した。担任は今の先生が3人目。通常4年までは持ち上がりだから、2人の先生が投げ出したのだ。

昨年、一度、音楽の授業を覗いてみると、半分くらいの子供たちが床にごろごろ転がっていた。夕方まで椅子に座っていられないのだ。

音楽の先生はキーボードの音量を上げて、金切り声を上げて歌っている。途中で耐え切れなくなって教室から出て来る女の子。「あたまがいたい、いたい」「おうちに帰りたいよう」

アンカラの私学の中で、比較的授業料が安いこの学校を選ぶのは、両親とも働いているか、片親の家庭が多く、夕方5時半まで預かってくれるのがウリなのだが、子供たちには拘束時間が長すぎる。

こうなったら、どんぐりなんて二の次だ。

せめて、劇でも見せてあげるように、この子達を苦しめないで時間をすごさせてあげることはできないものか・・・

半数近くの子供たちが、アンカラママに心を開き、授業を心待ちにするようになった。

むしろ、A組やC組よりも、変化が顕著だった。1学期はまったくといっていいほど授業にならなかったのが、2学期は一番反応のいいクラスになっていた。

しかし、他の先生たちは、全員が、あの組が一番やりにくいと言い、いったいこの先どうなるのか心配していた。現政権が打ち出した、教育改革の犠牲者、と憐れみの目で見られていた。

この教育改革については、首都アンカラでも激しい反対デモが起きたが、強権的に押し切られたのだった。

だから、2年生になって、最初の実力テストで、クラス平均が一番いいのがB組で、学年10位までの子供たちが、全員B組にいる事実を知って、校長先生含め先生方がびっくりした。

2年の実力テストなんかたいして意味はないのだが、B組のどんぐりを知っていたアンカラママにとっては、やっぱりね、という感じだった。

簡潔な絵図を描き、正答率が高かったのではない。お絵かきを楽しみ、脱線する子が一番多かったのである。


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