幼稚園のどんぐり指導 課題

月1の指導に入って5ヶ月目。

課題が山積している。

クラスは2つあるので、先生は2人いるのだが、1人は概ねうまくやっているのに対し、もうひとりはやりたくない、と言う。
やりたくない先生は、普段から絵を描くのが苦手。苦手な先生の話を聞くと、

・アンカラママみたいな授業は、私にはできない。経験が足りなさ過ぎる。
・ボードで手本を見せるのはいいが、作品を描かせたあとの、ひとつひとつの添削まで、手が回らない。
・私は、大学で幼児教育の課程を学んでいる。どんぐりを学ぶのは、私の義務じゃない。

う~ん・・

アンカラママは、園のオーナーに、どんぐりを教えてくれ、と言われて、指導に入っている。

月1回、アンカラママがお手本をボードで見せ、先月からは子供たちのどんぐりワークを加えた授業をやっている。

残りの月3回は、先生たちが、週1問どんぐりを解いて提出し、アンカラママは添削して、足りない視点、注意点を書いて返送する。先生たちは、それをもとにボードで授業する、先月からは子供たちのワークというプラン。

先生たちは、どんぐりを解く課題は、結局3回しか提出してこなかった。忙しくて、時間がない、という。ここの園は、保育園でもあるから、朝8時から夜6時まで勤務時間があって、確かに先生たちは大変だと思う。

年長問題の中でも、簡単な問題ばかり40問程度選んで渡してあるので、1回15分、慣れれば10分でできるだろうと思うのだが、絵を描くのが苦手な先生は、絵図にするのが面倒で、途方にくれてしまうのかもしれない。創造力を要求されるから。ここで、自分が向上するチャンスだ、と思えればいいのだが、「やらされている」感が強いと、「私の義務じゃない」と考えてしまう。

先生たちがどんな授業をやってるのかアンカラママは見ていないが、淡々と絵を描いて説明するだけでは、子供たちが退屈するのは無理ないだろう。
意外性を演出して楽しませ、子供たちの感情を動かす、エンターテイナー精神とでもいうのだろうか。

アンカラママも学校どんぐり1年目は苦しんだ。反応が悪かったときは、「今日は失敗だ。もっと受けてもらうには、どうすればいいか・・」と考えまくった。4年間の寺子屋経験で、子供たちのどんぐりを見ていたのが役立った。子供たちが考えたストーリーを聞かされていたからだ。魔女がほうきを集める絵でも、お決まりのほうきばかりでなく、電気掃除機も入れておく。小さい子のどんぐりは、そういうセンスが満載だ。こどもたちは、アンカラママの描く絵の、どこにジョークが潜んでいるか、鵜の目鷹の目で探すようになる。彼らは満足すると、今度はアンカラママを面白がらせようと、自分のどんぐりに熱中するのである。

ここを乗り越えてれば、先が開けてくるのだが、日本人みたいに、団体の方針に従う、という社会じゃないから・・公立の園じゃないから、先生はすぐ職場を変わってしまうし。

アンカラママ自身、矛盾したことを言っている。先生を励ますために、「そんなに難しく考えなくてもいい、そのうちできるようになる」と言うものの、実際は、考えなければ、実のある授業はできない。

もう一人の先生は、自分の子供が、アンカラママの学校の幼稚部にいることもあり、絵を描くのが得意なので、意欲がある。アンカラママが指導しているときもよく観察している。補助に入っている先生と、「見て、最初の一行で、あんなに時間を取ってるわ。私たちは、ちょっと急ぎすぎね」「○○(知恵つきが遅い子らしい)がやってるわ。初めてよ。信じられない」などと話している。

不満がある方の先生は、アンカラママが授業をしているときもこちらを見もせず、他の仕事をやっている始末で、不満オーラ満載だ。そのクラスでどんぐりをやると、もうひとつのクラスに比べ、早くも子供たちの進度に差が出ている。

そして、最大の問題は、幼稚園のオーナーが、園では日本人が子供たちに算数を指導していると保護者に説明していることだ。保護者はアンカラママが授業をやっていると思っていて、園の先生たちがどんぐりの授業をしているのに、日本人の先生はいつ来るの、とばかり聞いてくるらしい。これでは先生たちのモチベーションが下がるのも無理ない。

これは、アンカラママがオーナーと話さなければならない。

そして、アンカラママが、保護者あてに、「どんぐり通信」みたいのを作って渡し、改めてやっていることを説明しなければならない。アンカラママは先月の保護者会で説明したつもりだったのだが、ちゃんと伝わってないのだ。

アンカラママは、園の指導は無料で行っているので、オーナーがアンカラママの良心を利用した格好なのだが、やっていることは無駄ではないと考えている。幼稚園の先生を育てる、という、初めての試みをしている。
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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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