いちねんせいのしんか

1年C組Eくん。
幼稚部の授業の最後の日に、「ぼくら、え ばっかりかいてるけど、さんすうのじゅぎょうはいつはじまるの?」と聞いた子である。

1年後の授業。
「アンカラママ、消しゴム使わないで、こんなに描いたよ!」
15個のどんぐりを3つのグループに分けようとしているのだが、彼はこの試みを3度やって、ようやく5個ずつ分けることができた。毎回15個のどんぐりを描いて、円で囲もうとし、うまくいかなかった絵図の上にバツがついている。

これを式にあらわすと、けっこうスゴイことをしている。
一瞬で5つずつ分ける子もいたのだが、Eくんは試行錯誤で見つけたので、うれしさのあまり鼻が高くなって、後ろにひっくり返りそうである。

1年A組Aくん。
15個のどんぐりを小さく描いたので、ごちゃごちゃになってしまって数えられない。
アンカラママが、目が悪いから、小さくて良く見えないなあ、と残念そう。
Aくん、あっと気がつく。せっかくこんなに丁寧にどんぐりを描いたのに、描きなおさないと、せんせいは見えないんだ。
たちまち、困惑の表情が彼に浮かぶ。

アンカラママはほかの子の机に行ってしまった。
Aくん、じっと作品を見ている。

どうしよう。
描きなおすなんていやだよう。
どうしよう。

Aくん、意を決して、描き直しをはじめる。
やっと15個のどんぐりがかけたところで、チャイムが鳴った。

作品をアンカラママに見せに行く。
描きなおししてくれたの?これで、良く見えるよ、ありがとう。
アンカラママ、小さな男の子を抱きしめる。

この子は1年生からどんぐりをはじめた子。
はじめて、描き直しをした。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2カウンター
プロフィール

アンカラママ

Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR