お嬢様のどんぐり

アンカラママが辞めた私学の生徒を、個人的に見ることになった。

足に障害があり、アンカラママが可愛がっていた小2少女Hちゃん。

うちに来るのは難しいとのことで、アンカラママがレッスンに出向くことになった。

アンカラでも名の知れた高級マンション。

玄関のドアを開けると、黒人の家政婦が出迎えた。

子供の英語環境のために、雇っているのだろう。フィリピン人の家政婦は今まで見たことがあるが、黒人家政婦を見るのは初めてだった。

アンカラママの、年代モノのユニク○のジャケットを、恭しく受け取る。この辺、マンガチックな展開である。

ご両親はイスタンブールに行っていて不在だった。穏やかそうなおばあさんとおじいさんがソファに座っていた。

サロンに場所を用意してもらい、1ヶ月ぶりのどんぐりをしてみて、驚いた。

今週から学校で掛け算を習っていたのである。

学習プログラムでは、来年4月に始まるはずだったのが、先生が5か月前倒しして、教え始めたらしい。

可愛そうに、Hちゃんの頭のなかは滅茶苦茶だった。

2x3の意味を聞いてみた。全くわかっていない。

どんぐりも、彼女の悪い癖が強化されて、ガタガタだった。

アンカラママが辞めたあとには、「知能開発パズル」みたいな授業が始まったらしい。新しい先生が来たと言っていた。

さすがに、アンカラママが育てた子供たちが1ヶ月でガタガタになっているのはつらい。

昨年度、2年生のクラスは3つあった。そのうちの2つは、課程どおり、掛け算は4月から始めた。

それまでに、アンカラママの授業では、三角視算表をじっくり学習していたから、先生たちは「子供たちは掛け算も割り算も概念がしっかり入っているから、授業では一発で理解した」と大喜びだった。

1つのクラスは、前倒ししたクラスだった。残念ながら、このクラスでは、どんぐりで絵を描かずに式を立てようとし、他の2クラスに比べて大きく遅れをとってしまっていた。

担任の先生は子供たちが九九の暗記で苦労しないように、早めに始めてあげよう、という親切心でやっているのか、進度競争で威張りたいためにやっているのか、保護者の圧力でやらされているのか、アンカラママにはわからない。

腹が立つが仕方ない。せめて今年の他の2つの2年クラスが、前倒ししていないように願う。

Hちゃんはエネルギーが少ない。一人っ子のお嬢様で、まわりに世話をやいてくれる大人が5人もいる。

本人は優しいいい子だが、この環境はもちろん算数力には難しい環境だ。

お母さんは「日本語も教えてあげて・・」みたいな暢気なメッセージを送ってきた。

日本語?まあね、1日1単語かな。

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