この子が最適の先生なのに!

アンカラママの前で、両手をひろげてデンタくんをしているのは、ロマの子供、Sくん。

先日、うちの子のお下がりのヤッケをあげたのだが、袖先はドロドロで、背中が少し破れている。

この子達は、ゴミをあさり、古物を積んだ大きなリヤカーに背をつけて、引いているのだ。

あかぎれだらけの、乾いた小さな手は、黒ずんでいて、洗っても落ちそうにない。

はにかんで、アンカラママを見ている。

この子が、ボランくんの家の近くに住んでいたら、友達になってもらうのにな、と思う。

ボランくんは、普通級を希望して、近所の小学校に就学を拒否されたため、約5キロ離れた小学校に通っている。

クラスのお友達は、遠いので誰も家に遊びに来てくれない。

アンカラママと一緒にバスで帰ってきても、遊び相手はアンカラママだ。

Sくんなら、ボランくんのおもちゃを見たら、どんなに喜んで、夢中になって遊んでくれるだろう。

今までうちに来た子供たちから考えて、大体、金持ちの子供は埋まるほどのおもちゃを持っているが、遊び方を知らず、扱いが乱暴な男の子が多かった。

エリートの親は「うちの子はおもちゃで遊ばない。すぐ飽きる」と嘆いていた。

親の特徴は、子供と一緒に遊ばない。片付けに厳しい。この2つである。

家におもちゃがない子ほど、いろいろ組み合わせて、夢の世界を造り出す。

思わず「スゴイ!」と感嘆するほどだ。

ボランくんの家の居間にも、おもちゃは少ししかない。

お母さんは「この子はおもちゃが好きではないし、遊ばない」と言って、おもちゃはデポに放り込んでしまい、字を書かせたり、カードを使った勉強ばかりさせている。

アンカラママは、少ないおもちゃで、ボランくんと一緒に遊ぶ。積み木もないし、ブロックは20個ほどしかないが、おもちゃの車のルートや橋などを作る。(本当は、お母さんからいろいろワークのコピーを渡されているのだが)

潔癖症の家庭で、髪の毛1本落ちていない。アルマーニの香水の香り。

Sくんを呼んでも、とても家にあげる許可は出ないだろう。

ボランくんをしかりつける、療育の先生より、Sくんのが一等いいのにな。


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Author:アンカラママ
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