4年の授業 ちがいはいくつ?

クラスの半数が算数で理解不能に陥っている公立4年クラス。どんぐり1か月。

アンカラママは、週1回どんぐり授業をしているのだが、最初は即戦力になりそうな図の描き方を教え、難しそうな方程式を絵で鮮やかに解く経験をし、それから、ぐぐっと基本に戻った。

アンカラママ「今日は1年生の算数をします」それを聞いてハハハと笑う4年生。
右のおさらにパン6個。 左のおさらにパンが4個、無造作に乗っている絵を描く。
「ヤシン、いらっしゃい。」小太りの可愛い少年が、不安げにボードに出てくる。
「右の絵と、左の絵の違いはどこ?」
「・・・・」

考え込む少年。

通常の間違い探しの絵と違って、両方とも、同じパンの絵。
違いはいくつ、ならわかるけど、違いはどこって・・・?
ほかの子供たちも、難しい問題でも問われたように、シーンとしている。
担任の先生が「ヤシン、違いよ、違い!」違いは2個に決まっているのに、どうして突っ立ったままなの、この子は。

アンカラママ「違いってのは、違うところ、と言う意味です」
それを聞いて、クラスの何人かの子が「わかった!」と手を上げる。
しかし、ヤシン君は止まったまま。
アンカラママ「じゃあ、二つの絵に、同じところはあるかな?」
そこで、はじめてヤシン君が「あの、わかりました。違うのは、これと、これです」と指差す。
アンカラママ「マーカーで描いてね」
ほっとした顔で、席に戻っていくヤシン君。

アンカラママ「じゃあ、両手を出して、あわせてみましょう。左手は5本、右手は4本にします。違いはどこですか」
子供たち「親指です!」
アンカラママ「そうね、左手の指の数は、右手の指の数より1本多いですね。右手から見ると、右手の指のほうが、左手の指より1本少ないですね。そのほかの指は、ぴったり合わさってますから、同じ、同じ数です。だから、」

ボードに絵と文章を書く。
1番目の数は、2番目の数より1多い。2つの数の和は9。
2番目の数は、1番目の数より1少ない。2つの数の和は9。
2つの数の差は1で、和は9。

「この3つの文は、同じことを言ってるんです。なんだか難しいこと言ってるみたいだけど、ただ、4と5の説明をしてるだけなんですよ。なーんだ、簡単じゃん。と思うでしょ。最初から絵に描いてあったら、いいのにね。でも、絵はないから、自分で描いてみましょうね。そうすると、答えを出すために、どうしたらいいのか、とっても簡単にわかるんです。文章の中に「差」という言葉があったからといって、すぐに引き算をしてはいけません。なぜなら、必要なのは、足し算かもしれないし、もしかして割り算かもしれないからです。」

「さて、いま、私たちは、何をしてるんでしょう。もちろん考えてるんですね。先日、りんごとリンコの例で、考える、というのは、「形を変える」、という例を学びました。今回は、「比較する」という例です。考えるとは何か、という2つめの例です。右のお皿のパンと、左のお皿のパンを比較する。右手と左手を比較する。比較する、というのは、どこが同じで、どこが違うか、というのをチェックするんでした。それには、

(教室の端にダダダと移動する。)右手がこーんなところにあって、(もとに戻る)左手がこーんなところにあったら、比較が難しいですね。だから、なるべく近くに描いてみましょう。近くにあったら、同じところ、違うところをチェックするのも楽ですね」

この授業は4年生からどんぐりをしているクラスのためのもの。トルコでは5年から中学に入るので、先生によっては代数を使って授業をする。だから、急いでいる。

先日、2年生の担任の先生が見て、気に入ったのはこの授業。「すごくインパクトがあった」とのこと。
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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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