なんとかならんの?

今の学校は幼稚部から高校までの大規模校であるので、コピー室には業者が常駐している。

アンカラママは毎週、子供たちのどんぐり問題(A4に20個ほど同じ問題をコピーしてある)をコピーしてもらい、裁断は手動の裁断機でやるのだが、コピー業者は、この、テクノロジーの国から来た講師が、なんとも時代遅れの方法で、ちまちまやっているのが、歯がゆくて仕方がない。

業者「センセイ、なんとかならんのかね。毎度毎度面倒臭い・・最初からA4の上に問題を一題ずづ印刷して、全員分を一気にコピーしたらいいのに、なんでこんな手間隙かかることやるんかね」

ア「A4じゃ小さいから、お絵描き帳を使わせてるんです。どうしてもこの方法を使うしかないの」
業者「じゃさ、A3紙を使うとか」
ア「最初から問題を印刷してあると、子供らが適当に式を立てて終わらせちゃうから、ダメなの。3年生でも、私が一行一行読んで、絵を描かせて解かせるんです。自分でできる子はいいんだけどね。そうでない子は、助けが必要だから」

どんぐりの授業を見たことがない業者2人は、怪訝な顔をする。巷にある問題集ってのは、全部、問題が最初から書いてあるじゃないか。いったいこの日本人は、何を言ってるのか・・

ア「本当は、1年分の問題をシール印刷して、最初から各自に渡すのが一番いいんだけどね。のりを持ってない子が、他の子に借りるためにうろうろして、3分くらい潰れてしまうのが惜しくて」
業者「いや、シール台紙は高いからな。それより、センセイが問題をボードに書いて、子供らに写させたらいいだろう」
ア「幼稚部とか1年の子は、字が書けないから」
業者「そうか。うーむ」
ア「いつかは私の望むワークブックができて、私の手間もなくなるといいんだけどね。」
業者「ここの理事に頼むといいよ。きっとなんとかしてくれる」

最初からどんぐり問題集を子供たちに渡して、問題を切り貼りさせるなんてことをすれば、授業の半分が潰れてしまう。第一、問題集そのものを平気で無くしてしまう。高学年でも、そうなのだから。もう懲りたのである。

5年生の選択授業だけは、各自、問題を選択できるようになっているが、お絵かき帳の最後のページに、どんぐり問題をアンカラママがセレクトしたものを、3ページずつくらい左端の部分だけ貼ってあって、自分で選んで切り貼りできるようになっている。それでも、お絵かき帳を家に忘れてきて、てぶらでやってくる5年生がいる。

しかし、確かに今のアンカラママのやり方では、他の学校に広めるのが難しい。トルコでどんぐり問題を使っているほかの先生は、たいてい、ボードに書いた問題を、子供たちに書かせているようだ。

アンカラママは、学年ごとに、どんぐり問題の1年分のセレクトの計画を始めに立てる。それでも、順番どおりには行かないし、後期はもう一度計画を立て直す。

クラスごとに、思考力の伸びに差ができてくるのだが、翌年にどんぐりの継続が望める場合は、全学年同じ問題をするし、翌年にどんぐりがない場合は、後期はクラスによって違う問題をしてもらうこともある。クラスの中でも、子供たちに違う問題を与えることもある。読み聞かせしなくても各自できる状態、の条件が入る。


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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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