5年選択 甘えた男子の進化

5年選択どんぐり 

クラス全員参加なら、脱落者が出ないような指導形態になるのだが、全体の達成レベルは平均的なものになる。
今回は選択授業で、学校クラブのようなものなので、全員違う問題をする、というスタイル。

最初の光景

アタマの健康診断の結果、中身は2年生程度の男子A。
そばかすだらけで、少し上を向いた鼻、やんちゃそうに光る目。とても可愛い。
しかし、先生に対する、鼻にかかった甘えた声は、どうしたことか・・

A「センセ~
アンカラママ「何だい」
A「今日、僕、この紙飛行機作ってたいなあ~」
アンカラママ「いいよ。でも、どんぐり1問はやってちょうだいね」
A「・・1問か・・」

A「センセ~さっぱり分かりません~」
アンカラママ「絵は描けるでしょうが」
A「むう・・・」

アンカラママ「A!絵はどうした!」
A「めんどうくさいよ・・」
アンカラママ「1問はやらんとムラト先生に言いつけるよ」
A「ええ~」

漫研女子たちが、白い目で見ている。「あの子、何でこの授業選択してるのかしら・・」

高学年なので、低学年向けの優しさはないアンカラママ。14人一斉指導なので、やる気のない子達に時間を取られると、やる気のある子達の指導時間がなくなってしまい、共倒れになるからだ。

1ヶ月経過

授業では、ヒントを小出しにして、誘導。まだ自力ではできない。

アンカラママがムラト先生のところに用事で出向くと、甘えた男子発見。
ムラト先生「Aが選択授業をバレーボールに変更したいと言ってきたんですが、バレーボールと日本算数の両方の先生から許可を取る必要があります。アンカラママ先生、Aの変更を認めますか」

甘えた男子は気まずそうに下を向いている。
アンカラママ、内心ガッカリするが「本人が望むなら仕方ないですね」
ところが、バレー部は定員いっぱいなので、変更は認められなかった。
アンカラママ、運を感じる。

しかし、本人の拒否反応が強く、アンカラママとの我慢比べが続く。

この時点では、参加者の半数弱が同じように自力でできな状態だった。

2ヶ月経過

お絵かき帳をどうしても持ってこないで、メモ帳みたいなノートにやるのを見かねて、アンカラママが代わりに購入してきたのに、2週目には紛失(家に持って帰ったまま持ってこない)A。保護者に連絡して、持ってこさせようと思い、中学部のカウンセラーの先生のところに出向いたアンカラママ。
「あの子はそういう子なんで、他の授業でもそんな感じですよ」

何か冷たい。アンカラママは気づいた。
そうか、この子、すでに、この私学の○○要員なんだ・・

アンカラママの生徒が、そんな扱いをされるなんて我慢ならん。
なんとかあの子を進化させて、先生方をギャフンと言わせられないか・・

しかし、学力面で他の先生方から見放され、機嫌よく学校に通ってくれればいい、という扱いをされているAの進化はカメの歩みより遅い。

ある日、転校生の、がり勉タイプ、Eがアンカラママの授業に入ってくる。

気のいいAは、Eの横に座り、一行ずつ読んで絵を描くことなど、レクチャーしている。

やる気満々のEは、アンカラママの前で、他の生徒が作品を見てもらっている様子も観察し、数回でAのレベルを抜いてしまった。

アンカラママ「見てみい!あとから来たEは、もうあんな問題やっとるやないの!あんたは、Eに負けないくらい賢い頭を持っているのに、使うのをいやがって、使わなかったら、いつまでたっても上達せんわい!本気でやりなさい。必ずあんたもできるようになるから」

3ヶ月経過

1mx73 カード問題 
A「わああああああ」
クラス中が振り返る。
A「解けるよ、解けるよ、このままやったら解けるよ~!!」

初めて自力で正解に達し、興奮状態。ほほえましいが、ワアワアうるさいので「先生誰でもいいから説明して来い」と言って職員室に行かせる。これでちっとは興奮も収まって戻ってくるだろう。先生、悪いけどつきあってやってください。

4か月経過(前期終了頃)

1時間で、ラッキーマッキー問題と、1mx96巨大飴問題を解く。
毎度だが、解けると興奮で走り回るので、職員室に行けい!との指令が下りる。

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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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