ばったの馬車問題

動物といえば、イヌネコウサギ、よくてトリくらいしか描いたことがないトルコの子供たち。

最初の難関はワニだが、これも、大きな口に、歯を並べておけば、あとは想像力でカバーできる。

子供たちが次に戸惑うのが「ばったを載せた馬車」問題だ。

馬車。あなたは何も見ずに描けますか。

アンカラママは実物をじっくり見たことがない。引っ張っている車のどの部分に、紐が取り付けられていて、馬のどの部分につながれているのかよくわからない。

馬も、アンカラママが高校生のとき、図書館から馬図鑑を借りてきて、見ながら描いた記憶がある。それまで、描けなかった。

ところで、エスキシェヒールには、夏場は観光客用に馬車が走っていて、クラスの子に尋ねてみると、結構皆乗ったことがあるという。
それを頼りに、こんな、ながーい顔だったよね、と一緒に思い出す練習をすると、たいていの子が、そういえば・・と描き出すことができる。

しかし、この問題だけは、悩んでしまって、描けない子供がときどき出る。

ゴンタ男子などは、馬の変わりにアヒルを描いて、涼しい顔をしているのだが、まじめで融通がきかない子が、悩んでしまう。

年長さんクラスでも、ひとりの男の子が涙を浮かべてしゃくっている。

アンカラママが行ってみると、「よこのこが、ぼくのうまがヘンって ゆった・・」と泣いている。

描かれている馬は確かに馬には見えない。

アンカラママは、その子をひざに抱いて、「せんせいがこの間夢で見た馬は、こんなのだったよ。もういちど見られてうれしいな。このたくましい胴をみてごらんよ。力が強そうじゃないの。・・さあ、せんせいの顔を見て。きみは、横の子のために描いてるんじゃないでしょ。じゃあ、横の子が何を言っても気にしないの。横の子だって、好きに想像したことを描いてるんだからね。いい?せんせいはきみの絵が好きだよ。それで、十分でしょう?」

翌週のどんぐりで、その子は笑顔がはちきれそうだった。

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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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