主任、これが現実です

3月から5月ごろまで、次年度の新規生徒と家族が、学校めぐりに忙しい。トルコでは、私学の入学金が通常はないので、次から次へと転校する生徒も少なくない。

エスキシェヒル一を自負するうちの学校は、もともと定員がいっぱいで、空がなければ中途入学ができないのだが、来年度は校舎を増設するので、多少余裕がある。

アンカラママの活動を暖かく見守ってくれる、ちょび髭が渋い小学部主任。

ときどき授業にも来てくれるので、どんぐり好きになっている。

主任の部屋をのぞいてみると、子供を連れた父親が、主任と話している。学校訪問に来ているのだ。

携帯ゲームをしているのは、9年生の男子生徒。

アンカラママは、保護者に、どんぐりのことを聞かれたので、移動式ボードから1枚作品を取って来て、3年生のものだ、といって、ころころごろごろの作品を見せる。保護者は即座に「これはすばらしい。私も、エンジニアの仕事柄、他人に絵図を描いて説明することがよくあるんです。とても必要な能力ですよ」主任もにこにこ、うれしそうだ。

アンカラママは、ヒマそうな9年生の子に、「キミなら、この問題、どうやって解く?」と水を向けてみた。
保護者はすかさず「うちの息子は数学はなかなかいいんですよ」と得意そう。

問題を読んだ9年生。
「こんな問題、見たことないな・・」

シーンと、きまずい空気が流れる。

「最小公倍数を使うのかな。・・ぼくら、こんな問題、学校でやりませんから。」

携帯ゲームに戻る9年生。

現実を見た主任と、バツの悪そうな保護者。

アンカラママは、あわてて、掲示ボードに作品を戻しに行った。
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Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

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