思考の説明

先生たちとのワークショップ風景をご紹介。

アンカラママが、左に6個の○、右に4つの○を描く。
「同じ数にするには、左の○をいくつ右に移動すればいいですか」
先生が、即座にひとつと言う。

アンカラママ「今の思考の動きを見てみましょう。非常に早いので、通常は意識していません。まず、左の○と右の○を見て、「比較」をして、どちらが多いか確認しました。それから、差の部分を発見し、差を分配しました。ここで、「移動」の思考をしました。頭が働かない子は、この動きができていないのです。

小1数学の指導項目で、もちろん「比較」という概念は出てきます。1対1対応もやります。ところが、次の「移動」が意識的に出来る子が、今の時代、育ちにくいのです。
例をあげます。私は先月、チェススクールに行って、どんぐりの体験授業をしてきました。チェス歴1年とか、2年とかの、先生が非常に賢い、と言う小1生が3人いました。そこで、上記の問題を聞いてみました。もちろん、絵に描いてあります。ところが、正解者は1人もいませんでした。全員が答えは2つだ、と言いました。

先生「びっくりする話だわね。だって、「移動」ができなくて、どうやってチェスをやっているの」

アンカラママ「応用ができていないんですよ。コマの動きを、全部先生におしえられてるでしょう。自分で生み出した思考ではないのです。うちの学校だって、幼稚部から低学年までチェスの授業があるじゃないですか。でも、数学で、それが生かせてるとは言いがたい。自分の意志でなく、周りから知識やパターンを提示されても、強力な思考モデルになってないんですね。

上の問題は、本当に単純な例です。こんなに簡単な問題でさえ、子供たちは頭を使おうとしない。

ですから、今の時代、何が求められているかというと、「比較」「移動」「変形」「複写」を意識的にする体験、教材なのです。問題を、すぐに計算で解いてしまっては、一見賢くなってように見えますが、大事な部分が育てられないことになりかねないのです。

ところで、私たちは、今の問題のために、最初に何をすればいいか、ほとんど意識しなかったと思います。反射的に答えが見つかりました。無意識に近い領域で、思考をしました。見るだけで、小脳が、超高速で答えを教えてくれたのです。私たちの小脳に、思考モデルがあるんですね。どうですか、実感できましたか。」

スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2カウンター
プロフィール

アンカラママ

Author:アンカラママ
トルコ エスキシェヒル在住

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR