様々な先生方に教える

今月、「くらすこと」誌の糸山先生のインタビュー記事をトルコ語に翻訳した。来月12日に、アナドル大学の教育学部でセミナーをやるので、下地に使おうと思っている。まずは、いろんな人に配って、感想を聞き、予想される問答を準備しておく。

小学部のカウンセラーの先生「この間、どんぐりの説明を読んだんだけど・・反復する宿題はよくないのね。」

カウンセラーの先生といえば、生徒だけでなく、先生の相談役にもなる大事なポジションだ。その人のやる気と実力により、仕事内容は大きく違ってくる。

「まだ自分の中で、納得できない部分もあるんだけど、新しい視点だわ。今まで聞いたことのない視点よ。」

アンカラママ「習熟って言葉があるじゃないですか。私たち、子供たちに反復させて、習熟させようとしますね。子供たちが、すらすら問題を解いたら、習熟した、と考えてきました。ところが、これは反射できるようになった、ということなんです。何も考えなくても、解ける状態になっているんです。数ヶ月して、忘れてしまったら、自力で思い出すことができないんです。小学生のうちは、これはよくないんですよ。その場でのテストの点は上がりますが、最終的に、大学に入ってからの実りにつながらないんです。」

カウンセラーの先生「本当に、今までの自分の常識がひっくり返るわ。じゃあ、今学校が出している、問題集はダメってことね。どうすればいいのかしら・・」

アンカラママ「少量をゆっくりやるんです。毎回考えながら。やり方を忘れてもいいんです。毎回頭を使えるんですから。こうやって、応用が利く脳ができていくんです。私も、納得するのに3年かかりました。」

カウンセラーの先生「どんぐり問題を、1問やってみようかしら。1年生のにしてちょうだいね」

ここで、2年生の担任の先生も参加。

アンカラママ「じゃ、問題読みますよ。あ、文を描かないでください、そのとおりの絵を描いてください。赤い花と白い花があります。」
1本ずつ描く先生。

「赤い花は白い花より3本多いです」
赤を3本にし、ちょっと考えて、4本にするカウンセラーの先生。
「問題文がないって、不安なものね。忘れてしまいそうになって」

アンカラママ「これ、こどもたちが毎回やっていることですよ。最初はぜんぜんできませんでした。何度も何度も聞き返して。」

アンカラママ「赤い花は5本あります」

赤い花を5本にし、白い花をそのままにするカウンセラーの先生。2年の担任の先生は、白を描き足す。

アンカラママ「花は全部で何本ですか」

カウンセラーの先生「6本?」

アンカラママ「えっと、違います」

カウンセラーの先生「え・・どうして」

アンカラママ「今までいろんな大人の人にもやってもらいましたが、同じように間違う人がたくさんいますよ。最初から問題を通して読んでみますね」

カウンセラーの先生「わからないわ・・」

2年の担任の先生が、文字式を使って教えようとするのを制する。

アンカラママ「絵で解くことになれていないからですよ。ゆっくり説明しますね。3多いっていえば、反射的にプラス3をしていたのですが、先生はもとの赤い花を基準にしているのです。だから、白い花を、なぜ増やさなければならないかが見えていません。この問題では、白い花が基準になっているのです。赤い花は、白い花よりも、3本多くなければならないのです。表にしてみたら、わかりやすいですよ」

アンカラママ「これが、式ばかり使って問題を解くことの欠点です。基準がどこにあるのかが、見えなくなってしまうのです。これでは、複雑な問題は、すぐに解けなくなってしまいます。」

この週末は、アンカラから、どんぐりを博士号論文に使いたい、と言う先生がアンカラママの家に来る。
この人も、カウンセラーの先生。
充実した日々が続く。
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【幼児・児童期の超基本学習理論】
◎早期教育・先取り・知的系統的教育をしている方は、即刻やめましょうね。「科学的な根拠!」がないとか言い訳をしながら、勘違いの理論武装をしていた人は、もう、諦めて下さい。一刻も早く「健全な学力養成=どんぐり理論」に切り替えればいいんですからね。

●測定機器の進歩に伴い、画期的で確信的な脳の研究が進むに連れて、今までは仮定だったことが確定してきている。「脳や脳神経細胞や思考回路は余計な部分が刈り取られていく過程が大事(どう刈り取られるように準備するかが思考力養成=どんな子供に育てるか=教育の真髄)なのだ」と解ってきた。

●そこから、考えられる唯一確かなことは、熟成順序が低次元から高次元機能に移動するのだから、刈り込み直前の数年間が思考回路を最高度に進化させる最適な期間だということだ。つまり、最先端の論文のどこから考えても12歳を折り返し点として、その数年間前最短で9-12の3年間(6-9は準備)/通常6-12の6年間(5-6は準備)と考えるべきだということになる。<どんぐり理論>がピッタリなわけだ。...子供を見れば分かるってのはこういうことだ。
そして、準備として絶対学力体に守らなければいけないことは

*最短でも「0-5」の5年間は不自然なことは極力しないこと。
*自然な日常生活を深く感じ味わうことに全力を注ぎ、一生使う原体験(原形視覚イメーにもなること)となる、感味力を守って豊かな言葉を添えて生活をすること。具体的に言うと、その言葉でなければ表現できない体験を味わいながらその言葉を日常的に使う。簡単です<例えば>「方言を使う」だけでいい。最下段に余計なところに栄養を与えない+思考回路に十分な栄養を与えて強化する。=単純回路も思考回路も強化するでは危険なのだ。なぜなら、単純回路はかんたんに強化できるし何度も簡単に復習できるからやりやすいので、ついついやらせる。だから、誰もが陥る危険学習となる。

<基本だけを徹底してはいけない>ということだ。基本をしてはいけないのではなく、基本をする場合は必ず同じ分量以上の応用をしなければいけないということだ。しかも、強度を考えると、その比率は、<基本:応用=1:9>だろう。なぜなら、応用の中に基本は毎回あるから本来なら<0:10>でもいいからだ。させている人達は、純粋に「基本強化」と単純に思っているだろうが、実は「思考回路を刈り込み対象としている準備」になっているということである。基本強化が「応用部分を刈り込み対象にする準備学習」となっているのだ。こうなると、遊びなどで偶然できた思考回路まで完全に刈り込み対象となってしまう。非常に残念な勘違い学習である。

→幼児・児童期に「高速学習・大量暗記・徹底反復」はしてはいけない学習なのだ。

◎これも検証され論文発表されているが、いくつかの学習障害の原因も、この刈り込みがうまくいっていないことにある。お掃除屋のGABAが手抜きをしたりやり過ぎたりすると、脳は最適な考える状態にはなれないからだ。

◎この辺の検証は、f-MRIの進化で一気に検証が進んでいる。
【スパイン刈り込み】【シナプス刈り込み】 で検索すれば最新版を読めますよ。思考の臨界期には、遠く及びませんが...。
<具体例>
佐賀県には「徒然なか」という方言があります。徒然草の「徒然」ですね。徒然草では「ツレヅレ」と読みますが、「徒然なか」では「トゼンなか」と言います。「トゼンなか~~」と伸ばすことが多いでしょうか。意味は同じです。「寂しい」→「(何もすることがなくて/いて欲しい人がいなくて)寂しい」

→徒然な状態とは、そういうことを指します。この語感を分かるように生活するということです。こういうことが、味わう生活、感じる生活というのです。これが、理解力・読解力・思考力・判断力など、全ての力の源となるのです。逆に、この様な言葉にリンクしている実体験がないと、読解力など、永久に育たないのです。物理的に不可能なのです。何万冊の本を読んでも無理なんです。ですから、幼児・児童期に、読書をしている時間がるのなら、外に出て自然の時間の流れの中で遊んでほしいのです。本物の学力養成だからです。絶対学力は、後付ができないんです。生物の進化過程では、成長期にしかできないことがあるんです。いつからでも大丈夫なんて「嘘」は、絶対に言うべきではありません。猿真似をしてそれらしく装うことはできますよ。ですが、それは、猿真似です。猿真似では、本人が楽しくないんです。どうか、人生を楽しめるように育ててあげて下さい。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120120/
脳回路が驚くほど精密に配線されていることを発見(新開発の撮影技術で、数十年来の脳科学の謎を解決)

[2012/01/20]これまでの回路発達に関する知見も踏まえて考察すると、空間的に集まった同期活動であるクラスター入力は3つのステップによって成立していると推定されるとの結論に至ったという。すなわち、

(1)まずはランダムに回路が作られる、
(2)シナプスの要・不要が判定される、
(3)不要なシナプスが削り取られるという順次過程だ。

*共同発表:脳回路が驚くほど精密に配線されていることを発見(新開発の撮影技術で、数十年来の脳科学の謎を解決)

*人間の自然な進化目標は思考力養成です。考える葦なのですから当然です。この流れをスムーズに行えるように設定するのが保護者の努めです。

*1日に使えるエネルギー量は、個別で不平等です。この不平等を完璧に解消する方法があります。「他人と比較しない」だけで達成できますね。子供本人を見て、優先順位を決めて保護者が環境設定して調整してやらないと、未熟な好みで選択してしまいます。自然保育などで勘違い指針(全てを子供が決める?)なのに、明文化(目標として掲げている)さえしているところもありますが要注意です。子供が成人になるまで、守り育てるためには、先人の知恵を働かせて、子ども自身が自分で制御するような環境設定を考えて工夫して与えなければいけません。単に「自然の中に放り出す」だけでは、<人間養成>は不可能です。「こうしろ」ではなく、自身で「そうしたくなる、そうすべきだとおもうようになる」環境設定を日々与え続けることが、保護者の責務なのです。

「人生を楽しむための、人間的な判断力を含む思考力・絶対学力を育てる」

ことが、どんぐり倶楽部の目標であり、誰もがたどり着けるように設定してあります。30年かけて一つ一つ検証したものです。不要なものは一切ありませんので、安心してご利用下さい。ただし、容量・用法は守ってくださいね。

●成長段階の脳神経回路は新規製作と強化と不要回路の刈り込みを繰り返しながら、低次元から高次元(思考力養成)へと熟成部位を変化させながら進み、12歳を境に思考回路作成の劇的な進化は収束し、種の保存のための変化へとエネルギー消費は変化する。
●使用されることで強化された回路は刈り込まれないで残る。
●使用されないで強化されなかった回路は刈り込まれる。
●設計図があっても使用しなければ、材料があっても回路にはならない。
*0-2までは生命維持のための回路作成。
*3-5までは、実体験と言葉での回路作成。
*5-12までは思考回路作成期間。<Golden Age=Age.5>
*[Use it, or lose it.]の法則に従って脳神経回路は増減を繰り返しながら12歳までに、劇的な思考力養成を続ける。
→この時期に、宿題や習い事のような単純作業的コピー回路だけを強化するとどうなるか...繊細で複雑な思考回路は、単純回路を強化したがゆえに、相対的に不要な弱い回路と判定されて刈り込み対象となってしまう。
→単純作業的学習は、「しないほうがいい」ではなく、せっかく偶然にでもできた思考回路さえも、削除対象にしてしまう結果となるので「してはいけない」のだ。
●更には、年齢相応の判断に関わる感情の先取りは不可能(3歳の子供が12歳の感情を体験的に理解することは不可能)なので、猿真似は出来ても本当の先取り学習は不可能である。
→年相応の日常生活を感じながら味わいつつ深く実体験を通して思考力につながる回路の作成と蓄積(小脳への蓄積によりサブルーチンとして利用可能にする)を進めることが最も効果的な学習となる。
◎上記の脳神経の成長発達過程は、既に全世界で証明されている事実である。f-MRIを使った画像装置の開発の進化によって証明を終えている既存の事実である。
*****
ヒトが人間に成長するためには12年間の環境適応期間を適切に使って、「人間らしい判断力を含む思考力・絶対学力」を身につけなければなりません。この、ヒトを人間に育てることを「教育」と呼びます。教育は、成長過程に沿った学習方法で成長過程に沿った内容を提供することと優先順位を守って進めなければ、異常な成長をさせてしまいます。健全な子供を育てるには、健全な教育理論と方法を知っておかなければなりません。「様々な教育方法がある」という人がいます。「コレが絶対だといえるものはないはずだ」と言う人がいます。ですが、人類が持っている認識方法・思考方法は同じです。このことを考えると、環境適応の最終適応形態である、自力で思考できる人間になるという点においては、環境適応の制限時間や、人間の使うことが出来る機能や感覚を鑑みた時に、その方法は自ずと決定されていきます。その最終形態が「どんぐり方式」です。好むと好まざるとに関わらず、使う使わないに関わらず、健全な教育を目指すのであれば、この方式は知っておくべきです。 「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」お願いします。子供達を宜しくお願いします。

Re: FaceBookより

先生、こ、これを私にトルコ語に訳せと!?(ガ-ン)

ふふふ

◎直接、論文の一部だけでも読んでもらうといいですよね。必要な部分の<英語→トルコ語>だけは手伝ってもらうとかできる人がいるといいですね。

Re: ふふふ

先生、先日10時間ワークショップに参加してくれた学生さん(数学の先生)のだんなさんが、お医者さんだそうで、論文の一部は訳せるかもしれない、とのことでした。彼女は、夏休みに、故郷の村の学校で、どんぐりを実践してみたい、と言ってたので、資料を送ってくれるように、しっかり頼んでおきます。


> ◎直接、論文の一部だけでも読んでもらうといいですよね。必要な部分の<英語→トルコ語>だけは手伝ってもらうとかできる人がいるといいですね。

なんとか

週末、なんとか上記の先生の文章はトルコ語訳しました。あとは、訂正してくれる人待ちです。

ネットでトルコ語の関連記事を探してみると、「刈り込み」はトルコ語でも同じ表現でした。ということは、英語論文の表現もそうなっているんですね。英語論文の概略紹介記事は、ちらほらありました。

今までトルコサイトでは、脳の発達理論の記事は、ほとんどアップしていませんでしたので、指導者を養成する側となった今、確かに片手落ちだったと思います。
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トルコ エスキシェヒル在住

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