じいさん先生、どんぐり問題を作る

昨日、1年生の教室でどんぐりをしていたら、B先生の机の上に妙なA4紙があった。

紙の上部に、問題を印刷した紙が貼ってあり、下に絵が描いてある。

問題「木にりんごの実が15個なっています。Aは1個取りました。Bは2個取りました。Cは4個取りました。DとEは、残りのりんごを同じ数だけ取りました。DとEは、何個ずつ取りましたか」

B先生、何をやっていらっしゃるんでしょうか・・・

これ、先週アンカラママがやった、どんぐりの「年長さん問題 みのむし小学校」ですね・・

うーん、目的がわからない・・

次の1年クラス。担任のD先生が算数の授業をやっているのが、廊下にも聞こえてくる。今度は大判算数ノート上部に問題を貼って、絵で解かせようとしているらしい。しかし、先生が絵を美しく描かせようとして、最初の1行目で時間かかりすぎ。

トルコでも、1年生に問題を解かせるため、絵を描かせることはあるが、通常はノートの3-4行を使って、ごく簡単な絵図になる。
1ページというのは初めてみる。

子供の絵に、ひたすらダメだしをするD先生。
どんぐりの問題を、間違った使用方法で使われているアンカラママは複雑。

子供に問題を書かせないで、紙を用意しただけマシか・・・
絵をとりあえず描かせようとしているだけマシか・・
それにしても、一言の相談もない。どんぐりの問題はいいが、アンカラママの「指導しない」やり方が不満なので、自分たちは指導してみよう、という試みなのだろうか。

翌日。

またもや、どんぐりパクリ問題を発見。今度は池で釣りをする設定になっている。
70歳近いじいさん先生に聞いてみる。「A先生、これはいったいどういう・・」

先生は頭を掻きながら「いやあ、これさ、PYPにぴったりだと思って」
PYPというのは、日本の文科省も日本の教育現場に導入しようとガンバッテいる、今話題の、国際バカロレア教育の小学校版。うちの学校では、来年度9月から導入をすることになっている。(なんかいろいろハードルがあって、クリアすれば、らしい)

「PYPでは、理解する-実行する-振り返る のサイクルになっているんだよ。文を読んで、絵を描いて実行し、そこから解決法を探る。うん、まさにこれだ。それで、壁に貼ってあるどんぐり問題を参考にして、自分でいくつか問題作ってみて、1年の先生全員に配ったんだ。」

どんぐり本来の目的とは違うが・・・・先生のは「できる」が目的になっているので。

授業でするのは、ヒントと誘導が多すぎて、どうしても効果が薄くなるが、宿題として出してくれるのはいいかもしれない。
じいさん先生は、宿題にしたという。
「まあ、親が教えとるかもしれんがな。最近は親子の会話も減っとるから、いっしょにお絵描きして問題やるのもいいかもしれんな」

じいさん先生、先日、手術をしたばかりの目をこすって、別の宿題プリントを見せる。教育サイトで、どこかの先生が作った算数ワークプリントを宿題にしたのを、チェックしている。

「どれも全問正解なのは、おかしいんじゃよ。ふつうは2-3問、間違えても良さそうなものなのに」
「先生、そりゃ、親が手伝ってるのに決まってるでしょ。問題が多すぎるんですよ。私も自分の子供の宿題、いつも手伝ってましたがね。5問をすぎると、いらいらしてきましてね。やり方も乱暴になるし、数字あわせするだけですから、逆効果ですよ。一日2問もあれば十分ですよ」
「ここから、2問切り取って、ノートに貼ってやらせよう」
「先生、それがいいですよ!大体、親がやったものを、先生が必死こいて採点するなんて、誰のためにもならないようなことは、サッサとやめたほうがいいです。少ない量を、丁寧に、自力でやらせるのが一番です。」

採点にウンザリしていたじいさん先生、ウンウンと頷く。

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